塾経営者

仕事内容について

経営者の第一の仕事は生徒が円滑に学習ができるよう環境を整える事です。
通塾に便利な教室を確保し、距離の遠い生徒のためにマイクロバスを用意する事もあります。

中でも、一番重要なのが優秀なスタッフの確保。
生徒からの評判が良く、成績をあげる事のできるスタッフを集める事ができれば、必然的に経営は安定します。

逆に、優秀なスタッフを確保できなかった場合は人気が急落し、徐々に経営状態は苦しくなっていきます。
合格実績やスタッフの評判はインターネットや口コミを通じて、地域内で急速にひろまっていくそうです。

スタッフのクオリティ

対象とする生徒の偏差値ゾーンによって集める先生の質は異なります。
経営する塾と学習レベルの適性を加味しながらスタッフを募集しなければなりません。

・有名校への進学を第一に考えた塾(偏差値60以上)
有名大学を卒業・在学している教え方の上手な人材が求められる。
とにかく、効率的に高度な指導ができる人。

・中位校を目指す塾(偏差値50~)
もうひと伸びするための教え方の上手な人材が求められる。

・基礎力を養成する塾(偏差値40前後)
このレベルは勉強ができないのではなく、勉強のやり方を知らなかったり、勉強に触れあった事のない人がほとんど。
コミュニケーション能力が高く、生徒をやる気にさせる人材が求められる。

塾経営者になるには

塾講師になる人はほとんどが塾講師を経験して、ノウハウを修得してから独立する形で塾を開くのが一般的です。

塾の経営者には極端な話では、お金さえあればなることができます。
教室を借り、塾講師を集める事ができれば塾を開塾する事が可能だからです。
しかし、何のツテも持たずに塾を開塾したところで、名前も評判もない塾に生徒が入塾してくる事は考えにくく、まずは塾講師として経験を積む事が第一歩となります。

その他では、大手学習塾のフランチャイズの一員として開塾する人も多いようです。

進学先について

親や生徒は先生の学歴をまず第一にチェックします。
そのため、有名大学に進学しておいた方が良いでしょう。

収入について

収入は経営する学習塾の規模次第。
１人当たりの月謝ｘ人数が総収入となり、経費を支払った残りが収入となります。

優秀なスタッフの給与や通いやすい立地の教室費用など固定費の支払いが多く、他のサービス業同様に利益率は高くはありません。