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医者
サボテンさんの体験記

名前 サボテン 投稿日 2016年12月03日
年齢 28才 年収 750万円
URL https://www.shokugyou.net/shoku-iryou/doctor.php
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各種データ

この職業に多い雇用形態

  • 正社員
  • 個人事業主

働いている人に多い学歴

  • 大学院卒

この職業・業界の男女比

  • 男:5 女:5

働いている人に多い年齢層

  • 30代後半
  • 40代
  • 50代

この職業に就くにはどうしたらいいですか?

大学の医学部に入学し進級、卒業、国家試験合格で研修医となる。私立大はその年の国家試験合格率はそのまま経営に直結するため、進級が非常に厳しいところもあり、場合によっては進級できないと下級生からやり直し(1→4年→1年生)といったシステムになっているところもある。国家試験合格率は全体で9割と違いが、そもそも国家試験を受けるのは難関と言われる医学部に合格した人間が下1割に入らないように必死で勉強するので、相対評価のなかでもかなり厳しく、近年は国家試験出題範囲が医学の進歩によりどんどん増えており(今の40代の医師の国家試験からは1.5-2.0倍程度)、辞書のような国家試験対策問題集を15-20冊程度、それを2-3周するのが一般的であり、人によってはMECなどの医師国家試験予備校の行う講義をネットで受講する。成績の悪いものは国家試験前は20時間程度勉強する者もいるが、一般的に六年生時の秋の模擬試験で全国平均以上の場所にいれば、そのまま無理せずペースを守れば合格する。全国平均以下の場合はいつでも落ちる可能性があるので必死で勉強した方が良い。一度国家試験に落ちると、二年目も三年目もどんどん連続で落ちることが多いことがわかっている。私の周りで国家試験を落ちた人間は学力というよりも人間性がおかしい人間ばかりであったため、医学部に入って人並みに頑張ればまず落ちない。
卒後は二年間の厚労省の定めた内容での研修医を行う。六年生の夏にマッチングといい自分が研修する病院を選ぶが、きちんとした勤務体系の場所で、看護師含むコメディカルがちゃんと働く病院を選ばないと一日中PHSが鳴りっぱなしという事も。特に夜中に15分おきにくだらない雑務でPHSが鳴らされたり、患者のご飯を給食室に取りに行かされるとかいう小学生でもできるようなことをやらせる看護師がいる病院では働かない方が良い(実体験)

1日の勤務時間や残業、休日の状況は?

ひどい時は2週間ICUに泊まり込み。ボディシートで体を拭きヒゲだけ剃って仕事をする。寝るのは仮眠程度、患者の隣の部屋の空いたスペースに寝袋を敷いて生活した。寝てても看護師に夜に蹴って起こされた事もあった。
当院では一般的には朝7時から入院患者の診察、8時から回診、9時から17時まで外来もしくは手術、その後入院患者の診察と回診、その後研究や自分に任された仕事を行うといった形が多い。病院によっては残業代も出ず、実労働時間と給料を比べると、飲食店のバイトを同じ時間働いた方が高くなるような事もある。
残業が少なかったり夜間は当直が全て対応してくれる病院もあるが研修医はそうもいかないことが多々あり、病院の選択権が少ない事も。
外科医は自分が切った患者、研修医は自分の担当となった患者は休日、夜間含めて何かあれば24時間対応するのが一般的。そのため遠出も出来ず、外科医や研修医は150連勤フルタイム+残業、オペ後の状態悪い患者がいる時は徹夜連チャンとかいう電通真っ青な仕事時間と連勤数にもなりうる。もちろん定時で終わる職場もある(と信じている)

仕事内容、きっかけ、やりがい、マイナス面など

もともと人間の体の仕組みに興味あり医学部志望。入学者には単に頭が良くて親に勧められた、親が医者とかいう理由で医学部に入る人間も多い。(個人的にはそういう人間は責任感がなく、甘えた人間が多いので一緒に働いていても疑問を感じることが多い。あくまで個人的な感想だが)
やり甲斐としては患者さんが喜んでくれること、研究で評価されること、給料が一般的な人よりは多めなこと(ただし時給に換算すると、時給は悪い)
苦労店、マイナス面は近年のトレンドの医療訴訟が多いこと。唐突に巻き込まれる。また、近年は責任を取らない上級医が多く、ミスを擦りつけられる事もあるため、上級医の指示で行う事は上級医の指示で行うことをカルテに明記し、自分でも教科書で調べてそれが正しいか調べる必要がある。自己防衛するためにもしっかりとカルテに明記し、上級医を完全に信用しないで診療にあたる必要がある。ただし、そうやって調べることで自分の勉強にもなり患者さんにもより良い医療を提供できるので、常に勉強し続ける必要がある。逆に勉強し続けられない勉強嫌いな人間は医者はやめた方がいい。自分が行った医療行為で人が死ぬ覚悟がない場合は産業医や保健所等の仕事もある。

この職業に就きたい人へのメッセージ

責任感と思いやり、勉強、そして何より人間が好きで好奇心旺盛な人間に来て欲しい職場。より良い医療業界に出来る人材、同僚を求めています。想像の2倍以上は体力が必要なので受験勉強の合間に散歩したり筋トレしたりと体を動かすのもおすすめ。気分転換にもなる。
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