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なるには難易度 | ウェブサイトやブログを製作し、収入を得ること自体は容易。 しかし、生活できるまでの収入を得る事はかなり難しい。 |
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年齢制限 | 制限はない。 |
学歴 | 必要とされない。 |
収入状況 | 95%のアフィリエイターは月5000円も稼げない。 上位層なら、法人化などで数億円以上の利益を算出している企業も。 |
アフィリエイターとは
アフィリエイターとは自身でウェブサイトを運営し、設置したアフィリエイト広告から収入を得ている人のことを言います。
現在、日本にどの程度のアフィリエイターが存在しているか正確なデータはありませんが、インターネットが生み出した”新しい職業”として従事者は増加傾向にあります。
アフィリエイターの仕事について
アフィリエイターは自信でウェブサイトを製作し、そこにASPから提供されるアフィリエイト広告を設置することが主な仕事です。
上記のような、広告主、アフィリエイター、ASP(アフィリエイトサービスプロパイダ)の3者関係になっています。
仕事の目的
目的はひとつ。
自身のウェブサイトにアクセスを集め、広告主のウェブサイトに流入させ、そこで商品を購入して貰うこと。
自身のウェブサイトにアクセスを集めるにも、ただアクセスを集めるだけでは成果は発生しません。
目的の商材が売れるようなデザインや文章を作成し、コンバージョンにつながりやすい良質なアクセスを集める必要があります。
検索ワードについて
(例)商材が「カニ」の場合
「カニ 通販」
「カニ 販売」
など、カニの購入を求める人が検索するキーワードでSEOを仕掛ける必要があります。
「カニ 一覧」というような、カニの種類を知りたがっている人が検索するキーワードでアクセスを集めても、カニが売れることはほとんどありません。
キーワードの選定はアフィリエイターとして最も大事な仕事のひとつ。
集客手段
アクセスを集める手段としては主に3つの方法があります。
1.SEOで狙っているキーワードで上位表示する
例えば「クレジットカード」の場合。
クレジットカードというキーワードをグーグルやヤフーの検索エンジンで検索した際に、1ページ目に表示されるように検索エンジンに対して最適化を行います。
※1ページ目の上位に掲載されるほど、インターネットユーザーの目に留まりやすくアクセスが獲得しやすい。
最適化の方法には多くの方法があり、多くのSEO技術者、アフィリエイター、企業がしのぎを削っています。
2.PPC広告・ディスプレイ広告などで集客する
検索エンジンには広告を出稿するシステムがあります。
※PPC(ペイパークリック)1クリックに対して広告費を支払うシステム
検索エンジンで検索キーワードを入力した際に、上部やサイドには広告用のスペースが設けられており、オークションによって掲載されるか否かが決定されます。
一定の費用を出費し、広告を出稿、そこからウェブサイトへと集客します。
3.ソーシャルや口コミなどで集客する
フェイスブックやツイッターなど話題になるようなウェブサイトを製作し、そこから集客を行います。
弊害も・・
検索順位の上位に表示されれば売り上げが増加するため、あらゆる手段を使用してその順位を上げようとします。
売り上げを増加させるためにスパム行為(検索エンジンを欺く行為)を行うアフィリエイターも多いようです。
” 自身の利益のためにウェブ上に無駄なもの・不要なものを生み出す”
そのような行為を行うアフィリエイターに対して、根強い非難の声があるのも事実です。
グーグルではそのようなスパム行為を取り締まるべく、スパムに強い検索エンジンの開発を目指しているそうです。
勤務時間について
勤務時間は自身の状況に応じて様々。
基本的には自由に勤務時間を調整できますが、報酬が増加してくると、アフィリエイトサービスプロパイダの担当社員との打ち合わせなどで忙しくなることも。
ウェブサイトを製作し、広告を設置する
アフィリエイター
アフィリエイターになるには
アフィリエイターになることは難しいことではありません。
自身でウェブサイトを製作し、そこに広告を設置すれば「アフィリエイター」ということになります。
特別な資格や学歴などは全く必要ありません。
ホームページ製作ソフトを使用し、ウェブサイトを製作すればOK。
ホームページを構成する「HTML」はプログラムの中ではかなり容易な部類に入るため、初心者からでも数ヶ月もあれば作成方法をマスターすることができます。
ASP(アフィリエイトサービスプロパイダ)という、アフィリエイト広告システムを提供している会社の審査に合格する必要がありますが、ウェブサイトさえ製作できれば、それほど難しいものではありません。
収入について
業界団体の調査で、以下のようなデータが公表されたことがあります。
◇アフィリエイトを実施している人の実に95%は収入が5000円以下
ウェブサイトを製作し、広告を設置すること自体は容易ですが、そこから継続的に収入を得ることはなかなか難しいようです。
成功者の場合
アフィリエイトで月収100万円以上を実現している人を「スーパーアフィリエイター」といいます。
アフィリエイトが普及しはじめた頃は、月収100万円が成功者としてのひとつのボーダーラインでした。
100万円でもかなりの高収入ですが、成熟期に近くなった現在では月収1000万円以上を実現している人も少なくないといいます。
また、法人としてアフィリエイトに取り組んでいる企業も増加しており、年商が億単位の企業も珍しくありません。
アフィリエイトの市場規模
アフィリエイトの市場規模は1000億円以上ともいわれ、これからも更に増加していくと予想されています。
2010年度:1000億円
2014年度:1500億円以上
※矢野経済研究所
負の側面も
基本的に検索順位が上昇し、アクセスが増加すればアフィリエイターの収入も増加する仕組みになっています。
自身のウェブサイトが検索順位の上位に上昇したとしても、それは永遠に約束されたものではありません。
ライバルの出現や検索エンジンのアルゴリズムの変化によっては、下位に落とされアクセスと収入が大幅に減少する事があります。
今月は数百万円の報酬だったとしても、来月には数万円になってしまうこともそう珍しい話ではないといいます。
アフィリエイターとして生きていく以上、”不安定”は避けては通れないキーワードだといえるでしょう。
-更新14-09-01 -チェック19-09-01