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なるには難易度 | 基本的に、なるためにはまずは投資信託銀行や投資顧問会社に入社する必要がある。 それなりの学歴や膨大なデータを取り扱う事務処理能力が求められるため、簡単にはなれない。 |
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年齢制限 | 特になし。 |
学歴 | 一般的に、投資系金融機関へ就職にはそれなりの学歴が必要。 大学への進学が求められる。 |
収入状況 | 日本の金融系企業に勤務しているファンドマネージャーの平均年収は2000万円弱程度だといわれている。 ヘッジファンドを運営している世界のトップなら30億ドル(2500億円以上)を稼ぎ出す人も。 |
ファンドマネージャーとは
ファンドマネージャーとは主に投資信託銀行や投資顧問会社などの金融機関に勤務し、金融資産の運用を行う専門家のことをいいます。
顧客から資金を集め、それらをもとにファンドを形成し、運用を行います。
「ファンドマネージャー」という格好の良い名前から、任せておけば資産運用は少なくともマイナスになるはずはない。と思いがちですが、運用結果がマイナスになるファンドも多いようです。
ファンドマネージャーが書籍などに記載される際には「ファンドマネージャー」と「ファンドマネジャー」の2つがありますが、どちらの名称も間違いではなく、混同されているのが実情です。
仕事内容について
ファンドマネージャーの仕事は、投資家から資金を集めてファンドを形成し、それらを独自の調査と分析によって運用を行い、収益を上げることです。
証券アナリストから提供された情報をもとに、独自の見解を踏まえてポートフォリオ(運用の組み合わせ)を組成し運用を行います。
◇ハイリスクハイリターンの方針で行くのか、あるいは安全第一に広く薄く利益をとっていくのか?
◇日本株を中心に購入するのか、外国株を中心にいくのか?
◇成長株に投資するのか、割安株に投資するのか?
などファンドの目的や方針によってもポートフォリオの内容は大きく異なってきます。
また、運用の参考にするために、投資対象としている企業に自ら訪問し、経営状態や経営方針についてリサーチを行うこともあります。
時にはマイナスになる事も
金融市場は水物といわれるように、どんなに成績の良いファンドマネージャーでも、一時的にはマイナスになることがあります。
そんな時にも自らの分析結果を信じ、顧客に自信を持って対応できる精神的な強さを持っている人に向いている職業といえます。
運用成績が悪くなれば顧客からの解約が殺到し、最悪のケースではファンドの解散に至るケースもあります。
投資信託銀行や投資顧問会社に入社
ファンドマネージャー
(多くの人は証券アナリストを経験)
ファンドマネージャーになるには
ファンドマネージャーの代表的な就職先には投資信託銀行や投資顧問会社、保険会社があります。
その他にも独立系の運用を専門に行う会社に勤務することもありますが、ほとんどのファンドマネージャーは上記の金融系企業に勤務しています。
そのため、ファンドマネージャーになるには、まずは投資信託銀行や投資顧問会社に就職する必要があります。
入社後は、多くの人がまずは金融市場の調査・分析を行う「証券アナリスト」になり、その後、適性に応じてファンドマネージャーにステップアップしていくようです。
※日本で活動するほとんどのファンドマネージャー・証券アナリストは日本証券アナリスト協会が実施している「証券アナリスト」資格やCFA(米国証券アナリスト)を取得している。
進学先について
金融系企業は事務処理能力の高い優秀な人材を求める傾向にあり、高学歴であるほど採用されやすいようです。
そのため、進学先には高偏差値の有名大学を選択しておきたい。
専門学校や高卒ではファンドマネージャーになる事は厳しいでしょう。
収入状況について
一般的に金融機関に勤めているファンドマネージャーの年収は新人クラスで1000万円以上、責任ある立場のベテランクラスで3000万円位だといわれています。
ファンドマネージャー全体の平均年収は2000万円弱だといわれています。
この数字だけを見ても、一般的な企業に比べて破格の収入が期待できる職業といえるでしょう。
さらに、ファンドの運用益に対して決められたパーセンテージでの報酬がもらえる契約を結んでいるファンドマネージャーもいます。
その場合の年収は青天井で利益を上げれば上げるほど、収入は上がっていきます。
日本のトップファンドマネージャー
代表的な例では、2004年に当時投資顧問会社の部長だった清原達郎さんは、自身の運用するファンドで莫大な利益を生み出し、成功報酬として推定年収100億円を稼ぎ出しました。
※当時公開されていた高額所得番付より。
運用利益の20%が報酬となる契約であったために、莫大な年収になったそうです。
海外のファンドマネージャーの年収
100億円でも莫大な報酬といえますが、海外ではその何倍も稼ぎ出すファンドマネージャーが存在しています。
もちろん、ファンド自体の規模も日本とは比べものにならず、10兆円以上の資金を運用している桁違いのファンドもあります。
2011年 フォーブス発表のファンドマネージャー報酬ランキング
1.レイモンド・ダリオ
30億ドル(約2700億円)
2.ジェームズ・シモンズ
21億ドル(約1890億円)
3.カール・アイカーン
20億ドル(約1800億円)
※1ドル90円換算。
-更新13-02-01 -チェック18-02-01