職業ガイド>金融・ビジネス系職業>な行の職業>日本銀行総裁
なるには難易度 | エリート揃いの日本銀行・財務省に入り、キャリアを積み上げる必要がある。 簡単では無く、相当な難易度。 |
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年齢制限 | 50代~60代に総裁に就任するのが通常。 |
学歴 | 必要条件ではないがほとんどの日銀総裁が東京大学出身。 |
収入状況 | 日本銀行総裁の年収は約3500万円。 |
日本銀行総裁とは
日本の中央銀行である「日本銀行」のトップ。
日本銀行は政府から独立した特別な団体で、そのトップの総裁は国会の同意を得て内閣が任命する。
任期は5年。
仕事内容について
総裁の仕事は日本銀行の業務を総理することです。
トップとして日本銀行の組織を統轄します。
日銀の使命である「物価と金融システムの安定」を維持するため、どのような政策にすべきか様々な会議が行われますが、総裁としてそれらの議論をリードし、日銀としての結論を導き出します。
その他には、国際的な金融会議での各国中央銀行総裁らとの意見交換や、記者会見で国民や企業に対してこれからの金融政策についての情報開示も行います。
日本銀行のトップの意見はさまざまな意志決定において大きな影響を与えます。
総裁の発言ひとつで為替や株式市場が大きく動きだすため、その言動には慎重かつ正確なものが求められます。
日本銀行or財務省
キャリアを積み上げる
日本銀行総裁
日本銀行総裁になるには
日本銀行総裁に確実になる方法はありません。
というのも、日本銀行の総裁は内閣が任命するため、本人の努力ではどうにもならない側面があるのです。
ただ、総裁に任命されやすい立場や経歴は存在します。
①日本銀行に入行し、キャリアアップ
日本銀行に入行して職務に邁進し、キャリアアップを図る。
②財務省に入省し、キャリアアップ
財務省に入省し、事務次官や財務官などトップの役職に就く。
近年では、日本銀行出身者か財務省(大蔵省)出身者にしか総裁に選出されていません。
そのため、総裁を目指すならばどちらかの組織に入りキャリアを積み上げ、内閣からの任命を待つしか手段はありません。
歴代の総裁経験者の経歴が参考になります。
進学先について
日銀総裁になりやすい進学先は圧倒的に「東京大学」
日銀総裁を目指すなら、まずは東京大学に進学することが最低条件になります。
【歴代総裁と出身大学】
第31代:黒田東彦(東京大学→大蔵省)※2015年
第30代:白川方明(東京大学→日本銀行)
第29代:福井俊彦(東京大学→日本銀行)
第28代:速水優(一橋大学→日本銀行)
第27代:松下康雄(東京大学→大蔵省)
第26代:三重野康(東京大学→日本銀行)
第25代:澄田智(東京大学→大蔵省)
第24代:前川春雄(東京大学→日本銀行)
収入について
日本銀行総裁の年収は約3500万円。
※平成24年・25年は震災復興のための減税処置が実施されている。
年 | 給与 | 賞与 | 年収 |
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平成25年 | 1693.4万円 | 585.2万円 | 2278.6万円 |
平成24年 | 1638.8万円 | 861.6万円 | 2500.4万円 |
平成23年 | 2430.2万円 | 1008.4万円 | 3438.6万円 |
平成22年 | 2434.4万円 | 1005.2万円 | 3439.6万円 |
平成21年 | 2440.8万円 | 1051.2万円 | 3492万円 |
-更新12-02-01 -チェック15-02-01