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なるには難易度 | 難関の司法書士国家試験に合格する必要があり難易度はかなり高い。 ※司法書士試験の合格率は例年3%程度。 |
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年齢制限 | 特にはない。 |
学歴 | 学歴による制限はないが司法書士のほとんどが大学卒以上の学歴。 最低でも大学卒業以上の学力がないと司法書士試験に合格することは難しい。 |
収入状況 | 一般のサラリーマン程度。 独立すれば高収入も。 |
司法書士とは
司法書士はクライアントから依頼に応じて、裁判所や法務局などへの登記、各種書類の手続きの作成・代行などを行う法律の専門家です。
日本全国で約2万人が司法書士として活動しています。
仕事内容について
司法書士の代表的な仕事には以下の3つがあります。
どの業務を行うにしても、法律家としての知識を生かして書類の作成や手続きを行います。
◇不動産登記:土地や建物などの不動産登記の手続きの代行など。
◇商業登記:会社などを設立する際の設立手続きの代行など。
◇裁判事務:さまざまな理由から裁判を起こす際に必要となる訴状等の書類の作成代行など。
また、近年では消費者金融などで多重債務に陥った人に対しての相談業務など、金融系の業務が増加傾向にあります。
過払い金請求なども頻繁に行われていて、法律の知識だけでなく金融の知識も求められるようになっています。
司法書士の勤務状況
状況次第ですが、一般的に司法書士事務所は土曜日・日曜日は休日となっていることが多い。
司法書士国家試験を受験
合格
新人研修などを受講
日本司法書士会連合会に登録
司法書士
司法書士になるには
司法書士には、年に1回実施される司法書士国家試験を受験・合格し、指定された研修を受講した後に日本司法書士会連合会の司法書士名簿に登録すればなることができます。
試験には受験資格に制限はありませんが、合格率は3%未満の超難関試験。
試験の難易度が高く独学で合格する事がかなり厳しいため、受験者のほとんどは資格スクール等に通って合格を目指しています。
また、司法書士事務所で働きながら合格を目指す人も多い。
【司法書士試験のデータ】
合格者の平均年齢は31歳~33歳程度。
男7:女3程度の割合です。
平成25年
受験者数:22494人 合格者数:759人 合格率:3.5%
平成24年
受験者数:24048人 合格者数:796人 合格率:3.5%
平成23年
受験者数:25696人 合格者数:838人 合格率:3.4%
昨今の不況の影響か、有力な資格である司法書士の人気が年々増加し、受験者数は増加傾向にあります。
【関連リンク】 法務省
就職先について
司法書士の就職先は司法書士事務所、法律系事務所がほとんど。
中には一般企業の法務部などに勤務し、司法書士としての知識を活用している人もいます。
司法書士は資格取得後(登録後)、すぐに開業することが可能です。
そうはいっても経験も顧客もない状態で開業したとしても経営は厳しいため、多くの人は司法書士事務所などで経験を積んでから独立開業します。
司法書士になりやすい進学先
司法書士試験の受験資格に制限は無く誰でも受験できますが、進学先は法律について学ぶことのできる大学の法学部が良いでしょう。
最近は法学部以外の出身者も増加傾向にありますが、依然として大学の法学部出身者が多い。
収入状況
司法書士として司法書士事務所に勤務した場合の収入は一般のサラリーマン程度。
資格取得直後の若手時代は年収300万円~程度が一般的。
司法書士として資格を取得した後は独立開業する人も少なくありません。
その場合の収入は営業力次第。
登記1件あたりの報酬は1万円~3万円程度。
ひとつひとつの仕事をこなしながら、顧客数を増加させることによって収入増をめざします。
開業直後は低所得が当たり前の状況ですが、事務所を大きく成長させることができれば年収数千万円の高収入も期待できる職業です。
-更新13-03-01 -チェック16-03-01