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なるには難易度 | 合格率10%以下の中小企業診断士試験に合格し、国家資格を取得する必要がある。 なるための難易度は高い。 |
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年齢制限 | 年齢制限は特にはない。 |
学歴 | 中小企業診断士試験の受験資格に学歴要件は無いが、資格取得者のほとんどは大学卒。 コンサルタントとして活躍している人も大学卒以上の学歴多いため、大学への進学を考えたい。 |
収入状況 | 有資格者のほとんどは一般の企業に勤務している。 そのため収入は企業の規定次第。 独立開業した場合は年収600万円程度が平均的といわれている。 |
中小企業診断士とは
中小企業診断士は経営コンサルティング業務を専門とする日本唯一の国家資格で、中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を行う経営のプロフェッショナルです。
中小企業診断士の業務内容からも予想できますが、男性で30代~40代くらいのビジネスの中枢で働いている人中心の職業・資格といえます。
全合格者に占める女性の割合はかなり少なく、男性の10分の1以下。
合格者の7割以上は一般の民間企業に勤務しています。
仕事内容について
中小企業診断士の仕事は企業からの依頼に応じて経営診断を行い、安定した経営ができるように助言・支援を行うことです。
経営資料の分析や競合他社などのマーケットリサーチ、現場に出向いての実地調査など、経営に関する情報を集め、それらの結果をもとに経営改善のための報告書を作成します。
どんな状況であれ、業務においては人と人とのつながりが重要になる職業です。
コミュニケーション能力の高い人に向いている職業といえるでしょう。
就職先について
就職先としては、一般企業、公的機関や民間の経営コンサルタント会社などがあります。
ほとんどの診断士は一般の民間企業や金融機関で働いています。
その場合は特に中小企業診断士としての知識を生した仕事をしているわけではなく、通常の業務に従事し、その中で知識を生かしている人が多いようです。
独立するケースもありますが、全体の2割から3割程度でそれほど多くはありません。
中小企業診断士試験受験
(受験資格制限なし)
1次試験合格
(合格率20%程度)
2次試験合格
筆記試験・口述試験
(合格率20%程度)
中小企業診断士
中小企業診断士になるには
中小企業診断士になるには、国家試験である中小企業診断士試験に合格する必要があります。
(合格後は指定の実務補習を15日受け、中小企業診断士として登録することができます)
試験の最終合格率は5%程度で、難関の資格試験といえます。
ほとんどの人が何らかの形で資格スクールを利用していて、独学での合格は難しいでしょう。
学習期間は1年以上は必要。
もうひとつのルートとして、中小企業診断士1次試験合格後に、中小企業大学校(東京)の養成課程に入学する方法もあります。
今までは東京校のみでしたが、これからは民間の養成施設も認可されるようです。
中小企業診断士試験について
受験資格:制限なし 合格者には大卒が多い。
合格率は、平成21年 1次試験:24.1% 2次試験:17.8%
男性合格者:893人 女性合格者:58人
年齢的には30代の受験者が多く、40代、20代が続きます。
【関連リンク】 中小企業診断協会
収入状況について
中小企業診断士資格の取得者は主に企業内で働いています。
そのため、収入に関しては勤務している会社次第。
独立開業した場合の平均で年収600万前後、開業診断士の4割が年収1000万円以上とのデータもあります。
有名コンサルタントなら数千万円の年収を得ている人も存在しています。
中小企業診断士として独立し、年収1000万円以上といえば夢のある話といえます。
しかし、中小企業診断士(コンサルタント)として独立した結果、経営がうまくいかずに廃業する事も珍しくなく、成功することはなかなか難しいそうです。
事実、有資格者の7割以上は資格取得後も一般の企業に勤務しています。
-更新13-03-01 -チェック17-04-01