職業ガイド>食べ物・フード系職業>は行の職業>パティシエ
なるには難易度 | 主に専門学校や料理学校で基礎技術を習得し、パティシエを目指す。 人気職業であるが門戸は広く、努力次第でなることは難しくない職業。 |
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年齢制限 | 特に制限はない。 |
学歴 | 必ず必要な学歴はないが、専門学校・料理学校を経てパティシエになる人が多い。 |
収入状況 | 駆け出しの頃は年収200万円~300万円程度。 熟練者でも400万円程度がボリュームゾーン。 |
パティシエとは
パティシエとはフランス語で「菓子製造人」を意味する名詞です。
日本では、ケーキやクッキー、パイなど洋菓子を作る職人に対しての総称として使用されています。
仕事内容について
パティシエの仕事はケーキやクッキーなどお菓子・スイーツをつくることです。
生地を焼き上げ、クリームを塗り、イチゴやチョコレートなどで飾り付けをするなどして、ひとつひとつをつくりあげます。
独創的な商品開発がパティシエの醍醐味
どの店にも、その店の目玉商品と言うべき商品があります。
この店でしか食べることのできない「最高のオリジナル」が作り出せれば、口コミで知名度が広まり繁盛店になっていきます。
お客に受け入れられる独創的なアイデアをスイーツとして表現できるかどうかが、パティシエとしての醍醐味だといいます。
仕事自体は単純作業の連続
独創的な作業の連続に思いがちですが、実際は単純作業の連続。
1日に何度も何度も同じ作業を繰り返し、決められた商品をつくりあげます。
勤務状況について
開店時間に商品を揃えるため、開店時間の数時間前から製造を始めなければなりません。
そのため、朝は早朝から出勤します。
10時開店の場合、3時間前の7時、遅くとも8時までには出勤しておかなければ間に合いません。
また、夜は閉店後にも掃除や翌日の準備があるため遅くなるのが通常です。
パティシエである以上、長時間労働は避けることはできません。
一般的な洋菓子店であれば、勤務時間は10時間以上にはなります。
休日は店休日など。
製菓系・調理師系専門学校に進学する
パティシエとして洋菓子店に就職
パティシエ
未経験から
パティシエとして洋菓子店に就職
パティシエ
パティシエになるには
パティシエになるメインルート
1.製菓の専門学校や調理師学校などで基礎技術を修得。
2.洋菓子店やホテルなどに就職する。
未経験からでもパティシエを採用している企業もあり、洋菓子店やホテルに就職してから技術を学びパティシエになるルートもあります。
なりやすい進学先
製菓系専門学校や調理師学校に進学するのが王道と言えます。
就職先について
・洋菓子店
・パティスリー
・ホテル
・レストラン
・カフェ、喫茶店
・お菓子教室の講師
人気職業だけど
幻想的なお菓子を作り上げる「夢」のある職業であるためか、パティシエは多くの若者が目指す人気職業となっています。
しかし、いざパティシエになってみると「現実と理想のギャップ」に戸惑う人も少なくないといいます。
・実際の作業は同じ商品を数十個つくりあげる単純作業がメイン。
・作業中に立ち続けるため体力が必要。
・10時間以上の長時間勤務は必須。
・休日が少ない。
・給与は薄給。
「お客さんがおいしく食べる笑顔がなによりもうれしい」
「スイーツ作りが最高に好き!」
というような人にこそ、向いている職業だと言えるでしょう。
収入状況について
パティシエの年収は約314万円です。
※平成24年賃金構造基本統計調査
お菓子自体がそれほど高価でないため、大きな売上は期待できず、高収入を実現することはなかなか難しいようです。
平成24年 項目 | 男 | 女 | 合計 |
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平均年齢 | 39.0歳 | 39.2歳 | 39.1歳 |
勤続年数 | 11.1年 | 7.6年 | 9.7年 |
労働時間 | 173時間 | 167時間 | 170時間 |
超過実労働時間 | 25時間 | 16時間 | 22時間 |
平均月収 | 26.6万円 | 18.6万円 | 23.3万円 |
平均賞与(ボーナス) | 45.4万円 | 19.7万円 | 34.9万円 |
平均年収 | 364.6万円 | 242.9万円 | 314.5万円 |
初任給について
パティシエとして働き出した駆け出しの頃は、月収15万円前後が一般的で年収にして200万円から300万円程度。
余程の高級店なら話は変わりますが、一般的な洋菓子店では長期間働き、経験を積み上げたとしても、年収の大きな上昇は期待しにくいようです。
それなりの熟練者でも年収400万円~500万円もらえれば良い方だと言います。
高収入を得るためには「独立」などの選択肢が必要になるでしょう。
-更新13-02-01 -チェック17-05-01