職業ガイド>マスコミ・芸能系>は行の職業>放送作家・構成作家
なるには難易度 | なるためのルートが多数あること。 なった後も継続して活躍し続ける人事は簡単では無いこと。 一概に難易度では言い表せない。 |
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年齢制限 | 明確な制限はない。 高年齢になるほど業界入りは難しくなる。 |
学歴 | 特に必要ない。 |
収入状況 | 上は億、下はやっと生活できる程度。 芸能系職業の特徴である「格差」は放送作家も同様。 |
放送作家・構成作家とは
テレビ番組やラジオ番組の企画をしたり、台本を作成する人を放送作家と言います。
構成作家と呼ぶ場合もあります。
同じテレビ番組でも、ドラマの脚本(台本)を執筆する人は脚本家やシナリオライターと呼ばれています。
放送作家はバラエティやドキュメンタリーなどを中心に仕事を担当することが多いようです。
仕事内容について
放送作家の仕事はテレビやラジオの企画をつくりあげることです。
おもしろい(視聴率の取れる)企画を練り上げ、番組の構成の骨組みを作成します。
作家さんが1人で番組を担当することは基本的になく、数人の放送作家とチームを組んで意見を出し合い、プロデューサーやディレクターの意見も考慮しながら企画を考えます。
経験の浅いうちは
駆け出しの頃は主にリサーチを行います。
リサーチとは、インターネットや書籍を調べたり、いろんな人に取材をしたりと企画に関わるネタや情報を集めることを言います。
新人の頃はリサーチ作業をしながら、仕事のいろはを学んでいきます。
リサーチャーの仕事はなかなか大変で、それまでに辞めてしまう人も多いそうです。
その後、経験をつめば企画に関わる仕事をさせてもらうことができます。
テレビ番組の中心は台本
テレビ番組は台本に沿って進行され、その台本を書くことも放送作家の仕事の一つです。
全国ネットのテレビ番組では、司会者のトークからゲストへの話の振り方、タレントのギャグの種類とタイミングなど、綿密に台本に書き込まれているそうです。
近年、テレビ番組が面白いか否かは、出演しているタレントの能力よりも企画自体のおもしろさによるところが大きいといいます。
視聴率が全て
作家が一番シビアになるのは視聴率。
良い視聴率がとれなければ、スポンサー、テレビ局、全ての関係者に迷惑がかかり、番組も打ち切りになってしまいます。
また、自身の仕事が無くなる事にもなるため、数字には誰しもがシビアになります。
逆にヒット番組を制作したときには、スポンサーや仕事も増加し、全てがうまくいくことに。
「やらせ」が行われているのも”視聴率至上主義”が背景にあり、そういう意味では仕方の無いことなのかも知れません。
勤務状況について
勤務時間や休日は仕事次第。
何本もレギュラーを抱えている作家は毎日が締め切りとの戦いになります。
売れっ子になるほど、忙しい日々を過ごすことになります。
ひとつ仕事が終われば、次のアイデアを考え続けることの繰り返し。
しかも、よりおもしろい企画を作り上げる必要があり、プレッシャーの相当きつい職業だそうです。
放送作家の仕事は、毎年、受験勉強をしているようなもの・・との話も。
作家とタレントとの関係
有名タレントの中には、お気に入りの放送作家がいる場合があります。
若手の頃から共に番組をつくりあげ、実力者となった後も関係が続くケースがほとんど。
ダウンタウン:高須光聖さん、倉本美津留さん、木村祐一さんなど
とんねるず:秋元康さんなど
放送作家事務所に入る
or
放送作家養成の専門学校へ行く
or
関係者のコネ
or
プロの放送作家に弟子入り
or
ハガキ職人など
放送作家
放送作家・構成作家になるには
放送作家になるには、様々なルートがあります。
なるために必要な学歴や資格などはありません。
1.放送作家養成の専門学校へ
放送作家の養成スクールに通い、勉強し放送作家に。
現役の作家さんが講師をされているスクールもあります。
テレビ朝日 ライターズスクール
2.放送作家事務所に入る
放送作家事務所に採用され、放送作家に。
業界未経験者が、いきなり採用されることは難しい。
古館プロジェクト オフィスぼくら
3.関係者のコネ
元々、制作会社で勤務していたり、お笑い芸人として活動したいたりと、業界での活動していた人脈や経験を生かして放送作家になるひとも少なくありません。
とりあえずは制作会社に入社し、業界を知ってみるのも良いかもしれません。
芸人として夢が破れ、お笑い芸人崩れで放送作家になる人も多いようです。
※ジャリズムの世界のナベアツさんなど。
4.プロの放送作家に弟子入り
プロの作家さんに弟子入りしそこから、放送作家に。
しかし、自分から作家さんや作家事務所・作家集団に連絡を取り、企画書を持ってアタックする必要があり、弟子入りはなかなか難しいでしょう。
5.ハガキ職人から放送作家に
オールナイトニッポンなどのラジオ番組でハガキ職人として活躍し、ラジオ局のスタッフにその能力を認められ、放送作家になるルートもあります。
※ハガキ職人とはラジオ番組のコーナーにネタハガキを送っている人。有名なハガキ職人だとスタッフでないにもかかわらず、その番組を支えているレベルにまで達することも。
進学先について
放送作家になるためのルートは多種多様で、選択すべき明確な進学先はありません。
それよりも、普段から人気テレビ番組を見ながら
・この番組のどこが面白いのか?
・自分だったらこの企画をどうするか?
など、裏方目線の発想を鍛えておくことが、放送作家としての力量アップにつながるといいます。
収入について
放送作家の収入は一本あたりの歩合制で実力次第。
仕事があれば収入は増加し、仕事が無くなれば・・となります。
番組一本当たり5万円~15万円程度。
※担当する番組の規模などにより異なる。
ラジオ番組のギャラはテレビ番組よりもかなり少ない。
トップクラスなら
全国ネットの番組を何本も抱える売れっ子放送作家の場合の年収は1億円以上。
レギュラー数本のレベルで年収1000万以上。
駆け出しの新人で、年収は100万程度のワーキングプアレベル。
収入を上げるには面白い企画を発表し、売れっ子になること。
良い企画をコンスタントに出せれば、短期間でのステップアップも可能な職業だといいます。
-更新13-03-01 -チェック17-03-01