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なるには難易度 | 小さなアニメ・番組も数多く存在しているため、声優の仕事をするだけならそこまでの難易度ではないが、職業として生活できるまでのレベルになるには相当な努力と才能が必要。 |
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年齢制限 | 10代・20代からがメイン。 高年齢になるとかなり難しい。 |
学歴 | 学歴は必要ない。 |
収入状況 | よほどの成功を収めないと声優という職業だけでは食べていく事ができない。 ほとんどの人は別に仕事を持ちながら活動する。 |
声優とは
声優とはアニメや映画の吹き替えなど、声だけで出演する俳優のことを言います。
日本中に1000人以上の声優がいるといわれていますが、声優一本で生活できている人はかなり少ない。
声優の浪川大輔さんがテレビ番組に出演した際には、食べられているのは300人くらいと発言されていました。
声優の仕事について
アニメや映画の吹き替えが声優の主な仕事です。
感情によって声は高くも、大きくも変化します。
その為、ストーリーをしっかりとつかむ力も声優として重要な能力です。
「声だけ」で仕事をするのではなく、そのキャラクターになりきってアフレコを行うといいます。
その他には、ナレーション、ゲームの声、アナウンス放送など「声」を発する多くの仕事を担当します。
「アニメ」や「吹き替え」が中心の仕事と思われがちですが、「声」に関することならあらゆる仕事が対象になります。
声だけではなくなってきた声優
最近は声優の人気が高まったこともあり、CD発売やライブイベントなど、アイドルの様な活動を行う人気声優も少なくありません。
以前であれば、声優は「声だけ」の日陰の存在でしたが、現在ではタレントや歌手に近い存在として捉えられるようになってきています。
勤務地や勤務状況について
勤務時間や休日は撮影次第。
声優の需要は東京圏に集中しているため、大きな活躍を望むなら必然的に東京近辺に居住する必要があります。
体調管理も重要な仕事の一つで、声の状態に変化がでてしまうため「風邪」を引くことは許されません。
声優の養成所に通う
声優プロダクションのオーディション受験
合格
ジュニア・仮所属
活躍が認められ
プロダクションに正所属
声優
声優になるには
声優になるには、ます、声優の養成所やアニメ関係の専門学校に通い、声優としての基礎を学習します。
ほとんどの声優が上記のルートから声優へとステップアップしていて、声優になるには養成所に通う事はほぼ必須の条件になっています。
声優プロダクション付属の養成所とそうでない養成所がありますが、当然、付属の養成所の方が何かと都合がよく、ほとんどの声優さんがプロダクション付属の養成所を修了しているそうです。
養成所修了後は
プロダクションのオーディションに挑み、合格すれば「ジュニア・仮所属」となります。
一般的にジュニア・仮所属とはプロダクションに入った新人(下積み・見習い期間)のことを言います。
努力を重ね、そこから正所属へとステップアップします。
ただ、正所属へとステップアップできるのは努力と才能に恵まれた、わずかな人達だけ。
多くの人は、ジュニア時代、もしくははそれ以前の段階で挫折することになります。
ジュニア時代には数多くのオーディションを受け、実績をつくり、正所属になれるよう努力し続けることになります。
正所属になったとしても・・
正所属になったとしても、仕事がポンポンと舞い込んでくるわけではありません。
最近は、声の能力だけでなく、ルックスやユニークな経歴なども評価される事が多いそうです。
声優は厳しい世界
専門学校や養成所に通う声優希望者は毎年2000人以上いるといわれていますが、そのほとんどがデビューできずに声優への道を断念しているのが現状です。
更に、努力が実り番組に恵まれ、一時期ある程度の活躍ができたとしても、長期にわたって、一線級で活躍できる声優はほんの一握り。
スポーツ選手と同様に、全くの人気・実力世界です。
正規ルート以外からでは
声優の仕事は声優だけが行うのではなく、タレントや俳優など有名人がナレーションや吹き替えを担当することもあります。
収入について
基本のギャラと仕事量によって収入が決まり、仕事がなければもちろん0円。
多くの人が声優一本では生活できず、他に仕事を持ちながら、成功のチャンスを狙っています。
プロダクションの中には給料制を採用しているところもありますが、そのような恵まれた環境を享受できるのはごく僅かの人気声優のみ。
声優のギャラはランク制度によって決められている
声優業界には「ランク制」があり、声優のギャラはランクによって決められています。※日俳連所属の場合
また、担当する番組の種類(アニメやテレビのナレーション、映画の吹き替え等)によっても異なります。
【基本出演料(30分作品)】
最低ランク「ジュニアランク」の出演料は1万5千円。
最高ランクが4万5千円。
その上に上限なしのノーランク。
60分ならx2、120分ならx4と放送時間によって増加し、これらの合計が声優のギャラとなります。※事務手数料や税金などで約30%程度が差し引かれる。
2000年に声優デビュー。
14年以上ものキャリアを持つ金田朋子さんでさえギャラは1本3万円。
年収にすると
年収だと、上は数千万円クラス、下は0円となります。
有名な声優さんはタレントとして活躍する機会も多く、仕事も増え、その分収入もアップします。
残念ながら、声優という職業は、よほどの成功を収めない限り安定した収入は期待できないのが現状です。
-更新14-09-01 -チェック19-09-01