なるには難易度 | 指定された言語聴覚士養成校を卒業し、国家試験に合格する必要がある。 国家試験の合格率は例年60%程度でそれほど難しくはない。 |
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年齢制限 | 特になし。 |
学歴 | 言語聴覚士養成校の卒業が必須。 ※大学・専門学校・短期大学がある。 |
収入状況 | 300万円~400万円程度。 |
言語聴覚士とは
言語聴覚士は病気や事故などが原因で言語や聴覚の障害がある人に、機能回復のためのリハビリテーションを指導する職業です。
1997年にできた国家資格でST(スピーチセラピスト)とも呼ばれます。
言語聴覚士のほとんどが女性(8割)です。
仕事内容について
言語聴覚士の仕事は、病気や事故などで聴覚や言語機能を失った人に対して、その機能を回復させるためにリハビリテーションを行うのが主な仕事です。
患者さんの状態を検査し、その結果をもとに医師と相談しながら、1対1でリハビリテーションを行います。
聴覚や言語機能に障害のある子どもから、病気の後遺症で言語障害がでてしまった高齢者まで幅広い年齢層の患者さんがいます。
言語聴覚士が接する患者さんは、うまく思いを伝えられない人ばかりで、ストレスがたまりがちになっています。
そんな患者さんの状況を理解し、思いやりを持って接することができる優しい人に向いている職業といえます。
言語聴覚士の勤務状況
勤務時間は9時~17時勤務が一般的。
勤務先の次第ですが、日曜日・祝日は基本的に休みのケースが多い。
就職先には病院、リハビリテーションセンター、福祉施設、養護学校などがありますが、ほとんどが医療機関に勤務します。
需要としては、病院のリハビリテーション関係の需要が多い。
高校卒業
文部科学大臣指定の学校(4年制大学、3年制短期大学)
厚生労働大臣指定の養成施設(3年制、4年制)
を卒業する。
受験資格獲得
言語聴覚士国家試験受験・合格
言語聴覚士
言語聴覚士になるには
言語聴覚士になるには、言語聴覚士国家試験を受験し合格する必要があります。
国家試験の受験資格が複雑であるため注意が必要です。
指定科目は厚生労働省に掲載されています。
受験資格の取得方法ははたくさんありますが、文部科学大臣か厚生労働大臣が指定する養成機関(3年以上)を卒業し、国家試験を受験するルートが最短ルートです。
言語聴覚士指定養成校一覧
試験の合格率は例年50%以上。
【受験資格概要】
●文部科学大臣、厚生労働大臣が指定する養成校(大学・短大・専門学校、各3年以上)を卒業した者、見込みの者。
●指定科目を履修し、大学を卒業した者、見込みの者。
●四年制大学を卒業。その後養成機関(2年以上)を修了した者、見込みの者。
●大学などで2年以上 or 高専で5年以上修業し、指定科目を履修した者で養成機関(1年以上)を修了した者、見込みの者。
●大学などで1年以上 or 高専で4年以上修業し、指定科目を履修した者で養成機関(2年以上)を修了した者、見込みの者。
●外国の養成機関を卒業した者。など
収入について
言語聴覚士として働いた場合の初任給は約20万円前後で、年収にして300万円から400万円程度が一般的だと言われています。
収入は平均的で大きな収入が得られる職業ではありません。
国公立の病院などに勤務する場合は、公務員として規定に準じて給与が支給されます。
-更新11-09-01 -チェック14-09-01