はり師は金・銀・鉄などの金属針をつぼなどに刺す事で刺激を与え治療をおこなう医療技術者、職業です。
きゅう師は、主につぼなどにもぐさを燃焼させることによって熱気を与え患部の治療をおこなう医療技術者、職業です。
はり師国家試験合格率
第18回(平成22年) 受験者:5283名 合格者:3990名 合格率:75.5%
第17回(平成21年) 受験者:5354名 合格者:4216名 合格率:78.7%
きゅう師国家試験合格率
第18回(平成22年) 受験者:5262名 合格者:3939名 合格率:74.9%
第17回(平成21年) 受験者:5320名 合格者:4171名 合格率:78.4%
業界の男女比はだいたい男性6・女性4の割合。
『鍼治療』
患者の体調や痛みの状況を改善すべく、全身のツボなどを調べて、その結果に基づきはり治療を行います。
鍼を使ってツボをを鍼で刺したりすることにより、
気や血流のバランスを正常に戻し、病気の治療をしたり、心身のケアをします。
鍼治療は、人間の体に中にある自然治癒力を引き出すことに重きが置かれています。
治療に使用する鍼は髪の毛よりもさらに細いものなので、打つときの痛みはほとんどありません。
『灸治療』
もぐさを燃焼させることにより皮膚を熱し、ツボを刺激し、血流や気の流れの改善をすべく治療します。 鍼と同様にお灸の目的も人間が本来もつ自然治癒力を高めることを目的としています。
高校卒業
↓
文部科学省・厚生労働省の指定する養成施設に入学・卒業
大学(4年)・短期大学(3年)・専門学校(3年)
↓
はり師・きゅう師国家試験受験・合格
↓
はり師・きゅう師
はり師・きゅう師になるには、高校を卒業し(大学に入学できる状態)厚生労働省・文部科学省の指定する養成校を卒業することが必要になります。
養成校には大学・短大・専門学校がありますが、割合としては専門学校に進学する人がかなり多い。
学費に関しては大学が一番高く500万円以上はかかりそう。専門学校や短期大学にしても、400万円以上の学費は必要となるでしょう。
養成校を卒業後は、はり師・きゅう師の国家試験を受験し合格すれば、はり師・きゅう師になることができます。
はり師・きゅう師国家試験の合格率は8割を超えているので、養成校時代にしっかりと対策しておけば合格は間違いのないレベルといえるでしょう。
はり師国家試験ときゅう師国家試験は一回の試験で同時に取得することができ、ほとんどの人ははり師資格ときゅう師資格を同時取得しています。
(視覚障害者の方の場合)
中学卒業or高校卒業
↓
盲学校・視力障害センターなど(高卒3年・中卒5年など)
↓
はり師・きゅう師試験
↓
はり師・きゅう師
多くの視覚障害者の方もきゅう師やはり師として活躍されています。
なりかたは基本的には健常者の場合と変わりはありませんが、中卒の学歴の場合でも受験できるようになっているなど柔軟な対応がなされています。
詳しくは 国立塩原視力障害センターや京都府立視力障害者福祉センター へ。
公務員として国公立病院などに勤務する場合は公務員としての収入になります。
一般的な鍼灸院に勤務する場合は、初任給にして10万後半〜20万前半くらい。
独立した場合は鍼灸院の繁盛ぶりによってさまざま。