なるには難易度 | 高校卒業後、最短でも4年以上必要。 助産師になるためには看護師資格と助産師資格が必要で、なるためには多くの知識を修得しなければならない。 |
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年齢制限 | 特に制限はない。 |
学歴 | 看護学校、助産師養成校に進学する必要がある。 |
収入状況 | 助産師の平均年収は400万円~600万円程度。 |
助産師とは
助産師とは妊婦の出産時に介助を行う出産のスペシャリストです。
助産師には女性しかなることはできません。
男性には助産師国家試験の受験資格がありません。
男性にも門戸を広げようとの動きもありますが、女性限定の職業であり続けています。
仮に、男性が助産師になれたとしても需要はほとんど無いと言われています。
仕事内容について
助産師の代表的な仕事である出産時の助産業務はもちろんですが、出産前・出産後にも多くの仕事があります。
-出産前-
妊娠の状況に応じた生活方法や栄養指導などを行います。
出産に対する心構えや呼吸法などの講座を開講します。
-出産時-
正常に出産できるように介助を行います。
正常な妊娠経過の出産に関しては助産師のみで助産が行えます。
※妊婦に中毒症状が出たり、赤ちゃんが逆子であった場合など、困難な出産になった時には医師に出産をゆだねます。
-出産後-
赤ちゃんの抱き方やお風呂の入れ方など、赤ちゃんと一緒に生活をおくるために必要な指導を行います。
また、母親と赤ちゃんの経過を観察し、定期検診を行ったり、産後の不安解消のための相談に乗ったりもします。
最近は、カウンセラー的な相談業務が助産師としての重要なものになってきているそうです。
やりきれない瞬間も
日々の仕事の中で、無事に生まれる赤ちゃんがいれば、死産や流産など不幸な結果になってしまう時もあります。
人間である以上、仕方の無いことなのですが、どんなに経験を積んでもやりきれない気持ちになるそうです。
そんな時にも、妊婦さんの事を思いやりいたわれる優しい心を持った人に向いている職業だと言えるでしょう。
助産師の勤務状況
助産師の勤務時間ですが、赤ちゃんが生まれる時間は当然ながら不規則で、それに合わせて勤務時間も不規則になります。
休日は不定期、2回交代勤務や3回交代勤務になることがほとんどで、日勤・夜勤に関係なく勤務することに。
知識や技術だけではなく、体力的な強さも求められます。
高校卒業
看護系専門学校 or 看護系短期大学
(共に3年)
助産師養成学校
(1年)
助産師国家試験受験
合格
助産師
助産師になるには
助産師には、助産師国家試験に合格し、助産師資格を取得すればなることができます。
助産師資格を取得するには主に2つのルートがあります。
どちらのルートで資格を取得するにしても、高校卒業後、最短で4年は必要になります。
また、助産師には看護師免許取得者しかなることはできません。
なり方1(看護大学経由)
助産課程のある看護大学に進学、助産師国家試験を受験し、助産師資格を取得する。
※助産課程のある看護大学に進学する必要があります。
なり方2(助産師養成学校経由)
看護系専門学校や看護系短期大学を卒業後、助産師養成学校に進学し、助産師国家試験を受験、助産師資格を取得する。
助産師国家試験の合格率は95%を超えているため、ほとんどの人が合格します。
【助産師国家試験の合格率】
第97回(平成26年)
受験者数:2079人 合格者数:2015人 合格率:96.9%
第96回(平成25年)
受験者数:2113人 合格者数:2072人 合格率:98.1%
助産師の就職と勤務先について
助産師となった後の就職状況は良好で、就職に困ることはほとんどありません。
需要が多いため、結婚などでの離職後も復職しやすく、再就職の心配は必要ないでしょう。
【主な勤務先】
◇病院の産婦人科や婦人科
◇保健所や保健センター
◇助産院
◇フリーランスとして活動
助産師の平均年収は看護師よりも若干優遇されている程度。
年収にして400万円から600万円程度が平均だと言われています。
平成24年 項目 | 男 | 女 | 合計 |
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平均年齢 | 34.6歳 | 37.6歳 | 37.3歳 |
勤続年数 | 6.0年 | 7.2年 | 7.1年 |
労働時間 | 160時間 | 159時間 | 159時間 |
超過実労働時間 | 7時間 | 7時間 | 7時間 |
平均月収 | 33.6万円 | 32.6万円 | 32.7万円 |
平均賞与(ボーナス) | 84.1万円 | 78.3万円 | 78.7万円 |
平均年収 | 487.3万円 | 469.5万円 | 471.1万円 |
-更新13-09-01 -チェック16-09-01