なるには難易度 | 救急救命士になるには、消防士(公務員)になることが必須。 消防官採用の公務員試験に合格する必要がある。 |
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年齢制限 | 消防官採用試験の年齢制限はおおむね30歳程度。 ※都道府県により異なる。 |
学歴 | 必ず必要な学歴はない。 |
収入状況 | 救急救命士はほぼ全ての人が消防士(公務員)。 消防士の平均年収は約700万円。 |
救急救命士は、医師の指示に従い救急車などで傷病者に対して救急救命処置を施す資格者、職業のことをいいます。
救急救命士は1991年にできた資格です。
日本各地の消防署などで約17000人の救急救命士が活躍しています。
仕事内容について
救急救命士の仕事は病気で苦しんでいる人やゲガ人に対して、病院に向かう救急車の中で医師の指示を受け、適切な応急処置、救命手当をすることです。
時には、車の事故現場で腕が取れていたり、足がありえない方向を向いていたりと凄惨な現場に出くわすこともあります。
そんな時にも、状況を見極め、適切な処置を施す判断力が要求されます。
救急救命士は応急処置の知識だけでなく、緊迫した場面でも冷静な判断ができる精神力が必要とされる職業です。
救急救命士の勤務状況
勤務時間は地域や部署によって様々ですが、朝の8時くらいから翌朝8時~9時くらいまでの24時間勤務が一般的。
常に24時間、起きているわけではなく、夜に数時間程度仮眠をとります。
勤務した翌日は基本的に休みとなります。
その為休みが多くなり、1ヶ月あたりの出勤日数は10数日で日数としては少なく、休みが多くなりますが、一日の勤務は24時間勤務(実際は16時間扱い)となるので、勤務時間としては他の公務員と差はありません。
勤務時間や睡眠時間が不規則になることで「消防士は長生きできない」との都市伝説も。
救急救命士になるには
救急救命士になるには2つの条件があります。
この両方の条件を満たさない限り、救急救命士として働くことはできません。
1.受験資格を満たし、救急救命士国家試験を受験。「救急救命士資格」を取得する。
2.消防士採用試験(公務員試験)を受験し、消防士になる。
救急救命士について知っておきたいこと
救急救命士に関して、ひとつ注意点があります。
国家試験に合格すれば「救急救命士資格」は取得できますが、「救急救命士」として仕事ができる職場は基本的に消防士しかありません。
そのため、救急救命士資格を取得したとしても、消防士の公務員試験に合格できなければ、資格や能力を十分に生かすことはできないのです。
救急救命士として救急処置ができるのは、救急車で向かった現場と病院への搬送中に限定されているため、消防士として救急業務に就く以外では、その能力を生かせる職場は、ほとんど無いのです。
※日本では消防以外で救急業務を行う機会はほとんどありません。
その他に救急救命士としての仕事ができる職場には、医療機関や自衛隊などがありますが、その割合はごくわずか。
救急救命士と消防士はセットにして考えておこう。
救急救命士国家試験について
受験資格は、主に2つ。
1.公務員試験を受験し消防士として採用され、一定期間救急業務の経験を積む。
2.救急救命士養成施設(大学・専門学校)を卒業する。
※その他にも受験資格があります。
救急救命士国家試験の合格率は80%以上でそれほど難易度の高い試験ではありません。
◇厚生労働省
収入について
救急救命士は主に消防士(公務員)として勤務をしています。
そのため、救急救命士の収入=消防士の収入になります。
公務員である消防士の平均年収は約700万円。
-更新13-10-01 -チェック15-10-01