なるには難易度 | 精神保健福祉士国家試験に合格すれば資格が取得できる。 合格率は例年60%程度であり、それほど難しい試験ではない。 |
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年齢制限 | 特にはないが、資格取得者には20代から30代が多い。 |
学歴 | 学歴と実務経験を満たせば国家試験の受験資格が取得できる。 精神保健福祉士全体では大卒が8割程度。 |
収入状況 | 収入は勤務先次第。 一般的な医療系職種よりも低い水準の状況だといわれている。 年収200万円~400万円が平均。 |
精神保健福祉士とは
精神保健福祉士は主に精神科・精神病院に勤務し、精神障害者が円滑に社会復帰できるように助言や指導を行う職業。
英語ではPSW(Psychiatric Social Worker)と呼びます。
精神保健福祉士登録者数は約5万2千人。(平成24年2月)
資格取得者の約半数は30歳未満と若い人が多い資格。
男女比は男性:30% 女性:70%程度。
仕事内容について
精神保健福祉士の仕事は鬱病やアルコール依存などの精神疾患を患ったことによって、生きづらさを抱えている精神障害者が社会復帰できるように相談や指導を行うことです。
精神病院・精神科に勤務するケースでは入院前の面接・説明から、社会復帰まで患者のありとあらゆる相談にのります。
一見簡単そうに思える相談業務ですが、精神に問題を抱えている患者さんが相手になるため、専門知識を持った精神保健福祉士でないと適切に対応することが難しいのです。
精神障害を持つ患者さんの中には自身の状態を正確に把握できない人や支離滅裂な事を言い出す人もいます。
患者さんの悲惨な精神状態を目の当たりにしたり、負のエネルギーを一気に受け止めなければいけない時もあります。
そのような患者さん達を相手にした時にも、冷静かつ適切に対応できるような精神力の強い人に向いている職業といえるでしょう。
精神保健福祉士の勤務状況
勤務時間は日勤が多く、基本的にほとんどの職場が土日が休日の週休2日制を採用しています。
精神保健福祉士になるには
精神保健福祉士には指定された学歴要件と実務要件を満たしたうえで、精神保健福祉士国家試験に合格すればなる事ができます。
精神保健福祉士国家試験について
国家試験の受験には学歴要件と実務要件が必要になる。
受験資格が大変複雑なので、実施団体である社会福祉振興・試験センターで確認しよう。
国家試験の合格率は例年60%程度で、それほど難易度の高い試験ではありません。
第14回(平成24年)
受験者:7770人 合格者:4865人 合格率:62.6%
第13回(平成23年)
受験者:7233人 合格者:4219人 合格率:57.3%
どの学歴からでも精神保健福祉士になることができますが、指定科目・基礎科目が取得できる福祉系大学・福祉系短大に進学した方が最短期間で資格が取得できます。
※精神保健福祉士資格取得者の約8割が大学を卒業しています。
精神保健福祉士の就職先
就職先は総合病院の精神科、精神病院がメインで約半数の精神保健福祉士が勤務しています。
その他では、福祉施設、保健所、自治体などがあります。
保健所など公的な機関に就職するには公務員試験に合格する必要があります。
収入状況
精神保健福祉士の収入は勤務先の規定による。
一般的な福祉・医療系職業よりも少し低いくらいが平均的なラインと言われています。
公務員として勤務する場合は公務員の規定に準じて支給が行われます。
日本精神保健福祉士協会の年収に関する調査によると年収200万円~400万円が半数以上を占めています。
200万円~300万円:25%程度
300万円~400万円:25%程度
400万円~500万円:15%程度
-更新13-08-01 -チェック16-08-01