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薬剤師

なるには難易度 6年制の薬学部を卒業する必要があり、それなりの努力が必要。
国公立大学の学費は一般の大学と差はないが、入学難易度が高い。私立大学に進学した場合は6年間総額で1000万円以上は必要になる。
年齢制限 特になし。
学歴 大学卒業が必須。
収入状況 6年制の薬学部卒業が必須と言うこともあり、平均年収は高め。
薬剤師の平均年収は約510万円。
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職業データ

薬剤師とは

薬剤師とは、主に調剤薬局や病院に勤務し、医師や歯科医師の処方にしたがって、適切な医薬品、またその調合などを行う薬の専門家のことをいいます。

薬剤師の平均年齢は39歳。
女性が6割を占め男性は4割程度。
病院や調剤薬局などは女性の割合が高く7割方女性ですが、製薬会社の場合は男性が多い。

薬剤師の職業体験談

薬剤師の仕事内容

仕事内容について

薬剤師の仕事には勤務先によって様々なものがありますが、基本となる作業は薬学の知識を生かして薬の調合や処方、販売、紹介を行うことです。
薬剤師の代表的な職場には、以下の4つがあります。

病院・薬局・ドラッグストア
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医師が出した処方箋をもとに、薬を調合する。
その他では、医薬品の管理や薬の服用方法などの説明をする服薬指導も行います。
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製薬会社
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・MRとして活動する。(製薬会社ではこの業務の需要が多い)
※MRとは医薬情報担当者のこと。自社の医薬品を活用してもらえるように、病院や診療所に営業活動を行う営業マン。薬の効果や服用方法などについての説明を行う。

・新薬の研究開発業務など。
1つの新薬を開発するには年月にして10年以上、費用にして10億円以上が必要だといわれています。開発段階から参加し、新薬開発の最終段階である「治験」という臨床試験を行う。
※「治験」とは開発した新薬の効果を測定するために、実際に患者さんや協力者に投与しデータを取得する作業。
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薬剤師の勤務状況

勤務時間や休日は病院や薬局など、勤務先の状況次第。
定期的に土曜・日曜と休みが決められているところもあれば、シフト制を採用しているところもあります。
製薬会社でMRとして勤務する場合は、営業職ということもあり、かなり忙しい事がほとんど。

薬剤師のなり方・仕事のつき方

高校
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大学の薬学部、 薬科大学
(6年制)
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薬剤師国家試験
矢印
合格
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薬剤師

薬剤師になるには

薬剤師には大学部の薬学部・薬科大学(6年制)を卒業し、薬剤師国家試験に合格すればなることができます。
薬剤師国家試験は薬学部・薬科大学の卒業が義務づけられているため、薬剤師になるにはまず第一に薬学部への進学を目指すことになります。

大学を卒業した後は、薬剤師国家試験に挑み、合格後は薬剤師として活躍することになります。

薬学部・薬科大学について

大学の薬学部は理系で一般的に普通の学部よりも難易度が高くなっています。
国公立大学と私立大学がありますが、授業料の安い国公立の薬学部の方がより難易度が高い。

私立の薬学部・薬科大学は授業料などの費用が高額で、6年間の総額で1000万円以上必要な大学もあり、家計に余裕のある家庭でないと、私立大学に進学することは難しいでしょう。

薬剤師国家試験について

薬剤師国家試験の合格率は例年70%程度。
しっかりと対策しておけば、ほとんどの人が合格する試験です。

薬剤師国家試験の合格率は私立大学の方が高い

一般的に、薬剤師国家試験の合格率は国立大学より私立大学の方が高くなっていますが、偏差値の高い国立大学の方が合格率が低い?のは少し理解のしにくい話といえます。

もちろんこの逆転現象には理由があります。
大学全入時代を迎えている現在、どこの大学も必死に学生を獲得しようとしていますが、薬剤師試験の合格率の高さは学生を引きつける大きな魅力となっているのです。
そのため、私立大学では在学生の国家試験対策を充実させる傾向があり、それらの努力の結果、偏差値と合格率の逆転現象が発生しているのです。
中には、成績の状況から合格の可能性が低いと大学側に判断された場合は、国家試験を受験させてもらえない大学もあります。

一方、国立大学では学生の自主性に任せているところが多く、更に、国立大学の学生は研究の為に大学院に半数以上が進学するため、合格率は私立に比べると低くなるそうです。

    受験者 合格者 合格率
第97回
(平成24年)
全体 9785名 8641名 88.31%
4199名 3563名 84.85%
5586名 5078名 90.91%

薬剤師の年収・収入・給料は?

収入について



平成24年 項目 合計
平均年齢 37.4歳 39.9歳 39.1歳
勤続年数 6.7年 7.8年 7.4年
労働時間 163時間 161時間 162時間
超過実労働時間 14時間 9時間 11時間
平均月収 40.6万円 35.6万円 37.3万円
平均賞与(ボーナス) 82.6万円 81.4万円 81.8万円
平均年収 569.8万円 508.6万円 529.4万円

薬剤師の平均年収は約530万円。
※平成24年賃金構造基本統計調査

また、薬剤師は勤務先によって期待できる年収が異なり、高給が期待できるのは製薬会社。
◇ドラッグストア 400万円~700万円程度
◇調剤薬局 500万円程度
◇製薬会社 400万円~800万円以上
◇病院 500万円程度

薬剤師資格を取得していれば、ドラッグストアなどでの高時給(時給2000円程度)でのパートが可能です。
結婚後も続けて仕事ができるため、薬剤師は女性に人気のある職業であり続けています。

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-更新12-12-01 -チェック15-09-01