なるには難易度 | 殴られるだけなので、誰でもなることができる。 しかし、実際にはプロボクサーなど格闘技経験者以外は不可能だと思われる。 |
---|---|
年齢制限 | 明確な制限はないが、高齢になるほど体力的に厳しくなる。 |
学歴 | 全く必要ない。 |
収入状況 | 実際の正確なデータは不明だが、東京歌舞伎町で活動していた晴留屋明さんの場合は一日数万円程度。 中国の殴られ屋は月収35万円。 |
殴られ屋とは
定められた一定の時間、お客さんに自身の体を殴らせる事によって報酬を得る職業。
世界中にどれほどこの職業に従事しているかは不明です。
日本には東京・大阪・名古屋で殴られ屋の存在が確認されています。
※現在も活動しているかは不明。
殴られ屋の仕事について
仕事内容は、お客さんにボクシンググローブを着用してもらい、指定された時間殴られることです。
仕事や日常生活でのストレスを”殴る”ことで発散してもらおうと、この職業が生まれたそうです。
殴られ屋はヘッドギアを着用した格闘技経験者とはいえ、パンチがまともにあたることもあります。
ダメージから、翌日には顔がパンパンに腫れてしまうことも。
お客は素人ばかりでない
以前に名古屋の栄で殴られ屋として活動していたプロボクサー「荒井遼晴」さんは自身のブログで
「やる人のほとんど、8割くらいの人は格闘技経験者でした。当然プロボクサーもいます。正直参った。」
と記載しています。
いかにプロボクサーといえども、お客のほとんどが格闘技経験者では、しのぎきることは相当難しいのでしょう。
仕事の難しさ
プロボクサーであれば、ほとんどのパンチを見切ることができます。
しかし、全てを避けたのではお客さんが満足できずに不満が残ってしまうため、わざとダメージが残らないようにパンチに当たり、満足度を高める工夫も行っているようです。
時には「お客さんうまいね!強いね!」などと声をかけ、お客やオーディエンスをその気にさせる演技も必要だと言います。
勤務状況について
新宿歌舞伎町・大阪ミナミ・名古屋の栄など人通りの多い路上で営業を行うことが多いようです。
営業場所が繁華街であり、パフォーマンス中は人だかりができるため、警察に始末書を書かされたり、”その筋の者”に絡まれることもあるそうです。
繁華街の路上などで殴られ屋として営業を行う
殴られ屋
殴られ屋になるには
殴られ屋として営業を行えば殴られ屋になる事ができます。
理論上は誰でもなる事ができますが、鍛え上げた肉体とパンチの衝撃を和らげる技術がないとすぐに”ノックアウト”されてしまいます。
そのため、殴られ屋として活動できる人は、プロボクサーなど格闘技の経験者に限られます。
収入について
新宿歌舞伎町で殴られ屋として活動していた「晴留屋明(はれるやあきら)」さんは男性1000円・女性500円(1分間)で営業を行い、1日数万円程度稼いでいたそうです。※現在は行っていない。
「1日最高で200人くらい。1日40万円の売り上げがあったこともあります。
98年の12月から、3年4カ月で3万人くらいに殴られました。」
中国の殴られ屋シェ・シュイピン
中国の殴られ屋「人間サンドバッグ」ことシエ・シュイピンさんは年齢48歳。
お金を支払えば3発ボディを殴らせるサービスを行っています。
月収は驚異の35万円。
※中国の平均年収は約31万円。ただし、都市部と農村部で大きな格差がある。
「上司や奥さんにムカついたら彼らを責めるのではなく、その怒りを私にぶつけてください。円満な社会にしましょう。」
とお金のためだけでなく、社会のためにもこの職業に従事しているそうです。
-更新14-09-01 -チェック19-09-01