なるには難易度 | 資格や学歴などは必要とされないため、体力的な問題さえクリアできれば、比較的容易。 |
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年齢制限 | 重い木材を運んだり、組み立てたりするため、業界入りは30代くらいまでが限度。 体力のある若い内に経験を積むことが必要。 |
学歴 | 大工への門戸は比較的緩やかで、学歴は必要とされないことがほとんど。 |
収入状況 | 新人の頃は日給1万円程度。 経験を積み、大工の親方クラスになれば月収100万円以上も。 |
大工とは
大工とは建造物の建築や修理を行う職人のことをいいます。
以前は木造の建築物を建設する人のことを「大工」と呼んでいましたが、現在では建築物を建設する人全般を「大工」と呼んでいます。
また、神社や仏閣の建造などを専門に行う大工のことは「宮大工」といいます。
大工さんの平均年齢は40歳中頃。
仕事内容
大工の仕事は設計図に基づき家を建てることです。
現在では、昔のように現場で大きく木を切り調節する事は少なく、専門の工場などであらかじめ調節された木材を組み立て、家にする作業が主となっています。
家を建てるシステムが発達したことや電動のこぎりなどの作業を補助する機械が発達したことにより、一昔前に比べると家を建てやすくなりました。
労働環境について
重たい木を持ち、夏は汗をかきながら、冬は手をかじかませながらの作業になります。
朝の8時くらいから、日が暮れるまでが労働時間で、一日の作業が終わる頃には、体が木くずだらけになったりと快適な労働環境とはいえない職業です。
大工の立場
大工は建築業界の構造上、下請けとしての仕事になることが多く立場は弱め。
依頼主→施工主→大工さんの関係になるため立場が一番弱く、いろいろと苦労も多いとか。
無理難題を言われたり、安くするように値切られることもあるようです。
休日について
休みは日曜日になることが多く、週1回が一般的で祝日に関しては作業状況などによってまちまちであることが多いようです。
大工の求人に応募
採用
大工
大工になるには
現状では大工になることはさほど難しくはありません。
男性であり、ある程度の体力とやる気があれば大工になることは可能といえます。
大工さんの業界は慢性的に人手不足の状態で、やる気のある人なら歓迎してくれるところが多いといいます。
学歴や職歴に関しても「問わない」としているところも多く、未経験者も年齢次第で採用してくれるでしょう。
就職方法は建設会社や工務店などに就職して大工になるか、親方や棟梁と呼ばれる人がつくるグループに入り大工になる方法があります。
求人はハローワークやWeb、求人雑誌などで紹介されています。
その後、大工としての腕を磨き、最終的な目標として独立を目指す人も多いようです。
女性の場合
基本的には女性は大工になることは難しいでしょう。
理由は簡単で体力的に不十分であるため。
重たい木を持ったり、木のくずで汚れながらの作業は女性には向いているとは言えません。
女性の大工さんも少数は存在していますが、かなりの努力と周り人達の協力が必要になります。
収入について
新人の頃は1万円程度の日給が一般的。
平均的な日給は1万数千円程度で、収入的には悪くない条件ですが、その分体力的にきつい仕事内容であり金銭的に割の良い仕事だとは言えません。
大工の平均年収は約380万円。
※平成24年賃金構造基本統計調査より。
平成24年 項目 | 男 | 女 | 合計 |
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平均年齢 | 46.4歳 | 27.4歳 | 46.3歳 |
勤続年数 | 8.8年 | 4.5年 | 8.7年 |
労働時間 | 169時間 | 192時間 | 169時間 |
超過実労働時間 | 10時間 | 1時間 | 10時間 |
平均月収 | 31.4万円 | 22.6万円 | 31.4万円 |
平均賞与(ボーナス) | 7.5万円 | 50.3万円 | 7.8万円 |
平均年収 | 384.3万円 | 321.5万円 | 384.6万円 |
能力の高い大工さんなら日給にして、2万円程度、月収にして40~50万円程度が多いとか。
独立し成功すれば、月収で100万円以上を稼ぎ出す人もいます。
雨の日は基本的に休日となりますが、働いた分が給料になる為、天気も重要な職業といえます。
「大工さんは雨の日は常に休みでいいな」
などと考えがちですが、家の中での仕事もあるため必ず休みというわけではありません。
-更新12-05-01 -チェック15-05-01