なるには難易度 | 高度な語学力と能力が求められ、なるためには相当な努力が必要。 |
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年齢制限 | 国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)の場合は32歳以下。 |
学歴 | 国際機関では基本的には大学院卒以上の学歴が求められる事が多い。 |
収入状況 | 国連の場合、1年目で500万円から1100万円程度。 ※グレードや勤務地によって異なる。 |
国際公務員とは
国際公務員とは国連や世界保健機関(WHO)、国連教育科学文化機関(UNESCO)などの国際機関で働く公務員の事をいいます。
採用後は世界各国でグローバルな仕事に従事します。
高度な専門能力を持つ語学力の高い人材しかなることのできない職業です。
仕事内容について
発展途上国の支援や平和維持活動など、世界には様々な目的に対して設立された多くの国際機関があります。
国際公務員はそれらの機関に所属し、目的を実現するために必要な専門調査・研究を行います。
具体的には
世界各国で発生している、ありとあらゆる問題・危機を解決すべく行動を行います。
・紛争や難民問題などの調査と支援。
・国際会議の開催や条約の作成。
・平和維持活動。
・さまざまな問題を解決するための資金調達。
・エイズなど疫病の蔓延防止。
・ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上。
・貧困問題の解決。など
世界規模の転勤はあたりまえ
国際機関は世界中に支部を配置しています。
そのため、異動となった場合は世界規模で「転勤」することになります。
また、雇用期間が短期に設定されている契約も少なくありません。
そのため、一つの仕事が終わればまた別の仕事に応募するなどして、働きながら世界各国を転々とする国際公務員もいます。
大学院を卒業
国際機関への応募
採用
国際公務員
国際公務員になるには
国際公務員には国際機関の人材募集に応募し、採用されればなることができます。
国際機関について
・国連事務局
・国連貿易開発会議
・国連地域開発センター
・国連児童基金
・アジア開発銀行(ADB)
など、更に詳しい機関はこちらから
採用への条件
国際機関で求められるいくつかの採用条件があります。
以下の3つを満たさない限りは国際公務員として働くことは難しいでしょう。
◇英語やフランス語での高度なコミュニケーション能力がとれる。※スペイン語や中国語なども話せるとより望ましい。
◇学位が修士以上である。※国際機関の条件による
◇国際機関が求める専門分野での職歴や実績がある。
高い専門能力が必要
国連などの国際機関は基本的に人を育てる機関ではありません。
採用では即戦力としての実力が要求されるため、専門性に富んだ人材が好まれる傾向にあります。
大学院の修士卒以上が多く採用されるのも当然の事と言えます。
【関連リンク】
・国際機関人事センター
・United Nations Careers
・国際連合広報センター
収入について
国連の場合は以下の3つの数字を合計して給与が算出されます。
・基本給 (基本的な給与)
・地域間調整給 (物価の水準などを調整する)
・各種手当 (住宅手当や扶養手当など)
入ったばかりの人では500万円~1100万円程度が支給されているようです。
※為替や地域、グレードなどにより異なる。
一般的な水準から見ればそれなりに高収入にも思えますが、国連で働けるくらいの人ならば企業からも引く手あまたで、おそらく自国の中ではエリートに入る人が多いと思われます。
そういた側面から見てみると、高い能力の割にはそれほど魅力的な給与が支給されているとは言えないのかも知れません。
ニューヨークに勤務する場合(国連職員)
グレード | 年収(ドル) |
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P-2(初任給) | 79000~108000 |
P-3 | 95000~136000 |
P-4 | 114000~159000 |
P-5(課長クラス) | 136000~180000 |
D-1(部長クラス) | 161000~200000 |
D-2(局長クラス) | 174000~208000 |
1ドル100円として、国連に入ったばかりの人で約790万円程度。
※2013年
-更新13-08-01 -チェック16-08-01