なるには難易度 | 倍率20倍程度の航空管制官採用試験の合格が求められる。難易度は高い。 |
---|---|
年齢制限 | 21歳以上30歳未満の年齢制限がある。 |
学歴 | 必ず必要な学歴要件はないが、試験のレベルは大学卒業レベル。合格者は大卒者がほとんど。 |
収入状況 | 航空管制官は国家公務員。 国家公務員の平均年収は約660万円。 |
航空管制官とは
航空管制官は、主に空港に設置されている滑走路が見渡せる管制塔に勤務し、飛行機が安全に離着陸できるよう、パイロットに情報の提供や指示を行う航空交通の専門家です。
航空管制官は公務員採用試験である航空管制官採用試験に合格しないとなることができません。
そのため、航空管制官は全て国家公務員です。
仕事内容について
航空管制官の仕事は、滑走路が見渡せる管制塔の中で飛行機の離着陸を見守り、飛行機を運転しているパイロットに安全に離着陸できるように情報の提供や指示を行うことです。
航空機は利用したい空港に到着予定を連絡して離着陸をしますが、別の航空機の離発着と予定が重なってしまうこともあります。
そんな時に航空管制官はパイロットと通信を交わしながら、安全に航空機が離着陸できるように調整し、指示を出します。
たとえ小さな間違いや勘違いでも、即、数百人規模の大事故につながるため集中力や判断力が求められます。
また、パイロットとの会話は基本的に英語で行われるため、意思の疎通が十分にできる高度な語学力は絶対に必要な条件となります。
勤務地と勤務状況
勤務地には全国の空港と札幌・東京・福岡・那覇にある航空交通管制部などがあります。
勤務地は全国にあり、国家公務員であるため転勤は避けられません。
勤務時間は、原則として1日8時間(1週40時間)を超えることはありません。
空港などの運用時間によっては3交代制の24時間勤務、2交替や4交替での勤務もあります。
国際空港など24時間運用をしている勤務地もあるため、早朝勤務や夜勤などがあります。
更に、航空管制官の仕事の需要は、年中尽きることがなく、盆暮れ正月、土曜日曜祝祭日に関係なく勤務することになります。
職場には圧倒的に男性が多く、業界の8割が男性です。
しかし、最近は女性の航空管制官も徐々に増加傾向にあります。
航空管制官採用試験を受験
合格
航空保安大学校での研修
(1年)
航空管制官
航空管制官になるには
航空管制官採用試験を受験、合格すれば航空管制官になることができます。
採用されると大阪の泉佐野市にある航空保安大学校で1年間の研修を受けます。
その後は、日本全国の航空官署に配属され、所定の研修を受けたあと、航空管制官として活躍することになります。
航空保安大学校での1年間の研修中は給与が支給されます。
航空管制官採用試験の試験レベルは大学卒業レベルです。
難易度は高く、以前は(平成16年度)受験者数約1600に対して採用数は30名で、倍率約50倍の超難関試験でした。
ここ何年(平成22・23年度)は採用予定数が多く、倍率は20倍程度に下がっています。
パイロットとの会話は基本的に英語で行われるため、採用試験での英語の重要度は高くなっています。英語を積極的に学習しておきたい。
--航空管制官採用試験の合格率・倍率--()は女子申込者 | 合格者 | 合格率 | 倍率 | |
平成23年度 | 1609(498) | 76(30) | 4.7% | 21.1 |
平成22年度 | 1708(540) | 63(19) | 3.6% | 27.1 |
【航空管制官採用試験 受験資格】
1.試験実施年の4月1日現在、21歳以上30歳未満の者。
2.試験実施年の4月1日現在、21歳未満であるが、次にあてはまるもの。
(ア)試験実施年の4月1日現在、21歳未満で、短大または高等専門学校を卒業した者、又は卒業見込み。
(イ)試験実施年の4月1日現在、21歳未満で、人事院が(ア)と同等の資格があると認めた者
【関連リンク】 航空保安大学校
収入について
航空管制官の推定年収は約700万円。
航空管制官として働いている人は全て国家公務員です。
そのため、国家公務員の規定に沿って給与が支給されます。
航空管制官の仕事内容の特殊性から、一般の公務員よりも給与面では優遇されています。
初任給は20万円程度で、その他に住居手当やボーナスなど各種諸手当が支給されます。
30歳前後:約30万円
40歳前後:約40万円
-更新13-03-01 -チェック16-02-01