なるには難易度 | 国家公務員試験を受験する必要があり、なるための難易度は高い。 |
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年齢制限 | 30歳未満の年齢制限がある。 |
学歴 | 学歴に関係なく、採用試験は受験できる。 ただし、試験の難易度が高いため一定水準以上の学力が必要になる。 |
収入状況 | 国家公務員の平均年収は約660万円。 |
裁判所事務官について
裁判所事務官は各裁判所の裁判部や事務局に勤務し、主に裁判を円滑にすすめるための業務に従事する国家公務員です。
仕事内容について
裁判所の組織には「裁判部門」と「司法行政部門」の2つの部門があります。
◇裁判部門 裁判所書記官のもとで、各種裁判関係の事務作業を行います。
◇司法行政部門 裁判に関する手続きのサポート、裁判を円滑にすすめる為の法定事務などを行います。
テレビドラマなどに出てくる「逮捕状」や「起訴状」などの手続きを行うのも裁判所事務官の大事な仕事のひとつです。
もちろん、裁判に関係のある仕事だけでなく、裁判とは直接関係のない一般の総務的な業務や各種の雑用仕事も行います。
近年は裁判になる事件の複雑化や外国人犯罪のケースも増えてきているため、裁判所事務官に求められる仕事の幅も広がってきています。
裁判所事務官の勤務状況
一般の公務員と同様に土曜・日曜・祝日が休日の週休二日制です。
最高裁判所、高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所の各裁判所で勤務します。
裁判所職員採用試験には、以下の3つの区分があります。
採用される区分に応じて異動の範囲が異なります。
◇裁判所職員採用総合職試験(法律・経済区分)=全国的な異動あり。
◇裁判所職員採用一般職試験(大卒程度)=主に管轄内での異動あり。
◇裁判所職員採用一般職試験(高卒者)=管轄内の異動はあるが限定的。
裁判所職員採用総合職試験・一般職試験いずれかを受験
合格
裁判所事務官
裁判所事務官になるには
裁判所事務官には、最高裁判所が実施する裁判所職員採用試験を受験し、合格すればなることができます。
受験資格に学歴制限はなく、年齢制限のみであるため、条件を満たしていれば受験は可能です。
裁判所職員採用試験には、以下の3つの区分があります。
◇裁判所職員採用総合職試験(法律・経済区分)
◇裁判所職員採用一般職試験(大卒程度)
◇裁判所職員採用一般職試験(高卒者)
※その他に総合職(人間科学区分)もありますが、こちらは家庭裁判所調査官を採用する試験。
試験の難易度は総合職・一般職(大卒程度)・一般職(高卒者)の順に高く、特に総合職試験では倍率が100倍を超える時もある、かなりの難関試験です。
裁判所事務官採用試験の受験者の多くが公務員資格スクールを活用しています。受験に際しては活用を考えたい。
平成24年度 総合職 |
受験者 | 最終合格者 | 倍率 |
院卒者試験 | 935 | 9 | 103.9 |
大卒程度試験 | 864 | 1 | 864.0 |
平成24年度 一般職 |
受験者 | 最終合格者 | 倍率 |
大卒程度試験 | 11570 | 898 | 12.9 |
高卒者試験 | 865 | 92 | 9.4 |
裁判所事務官になりやすい進学先
採用試験に学歴制限はありませんが、 ほとんどの裁判所事務官が大学卒ということもあり、進学先には大学を選択すべきでしょう。
(大学に進学していなくても、試験受験・合格には全く問題ありませんが、最低でも大学に進学できる程度の学力は必要。)
※裁判所職員採用一般職試験(高卒者試験)は主に高卒者が対象になっています。
【関連リンク】 最高裁判所
収入について
裁判所事務官は国家公務員。給与は国家公務員の規定に準じて支給されます。
国家公務員の平均年収は約660万円。
-更新13-02-01 -チェック16-02-01