日本の国会には衆議院と参議院の2院がありますが、そのうちの参議院を円滑に運営すべく裏方で仕事を行うのが参議院事務局職員です。
参議院事務局職員は公務員であり、採用は年間に10人程度とかなりの難関試験です。
参議院事務局職員の仕事には大きく分けて「会議運営」・「調査」・「総務」の3部門があります。
どの部門に勤務するにしても、参議院の円滑な運営を支える仕事内容になります。
-会議運営-
会議運営部門には、議事部と委員部があり、議事部では本会議の運営のサポートや各種事務作業を、委員部では、各会派から意見を聞き、調整することによって委員長の委員会運営が円滑に行えるように補佐をします。
-調査-
議員が国会で質疑を行い、法案修正の協議、議員立法の提案等を行うに当たっては事前に様々な角度から検討を行うことが必要になります。
このような議員の政策立案活動に必要な情報を提供するとともに、政策についての選択肢を提示するのが調査部門の役割です。
-総務-
参議院の機能を最大限に発揮するために組織の総合的な調整、議員や議員秘書に関する事務、広報活動や情報化の推進、院の国際交流、施設の管理など多角的な補佐をします。
勤務先は国会議事堂とその周辺施設になり、地方勤務はありません。
参議院事務局職員採用試験を受験する
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合格
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参議院事務局職員
参議院事務局職員には参議院事務局が独自に採用試験を実施している採用試験に合格すればなることができます。
参議院事務局職員採用試験には総合職と一般職の2つがありますが、どちらの試験も倍率2%程度の難関試験です。学生時代にしっかりと対策をしておこう。
国家公務員試験と同様に総合職は上級係員、一般職は初級係員を採用する試験です。
参議院事務局職員 総合職(大学卒業レベル)
参議院事務局職員 一般職(高校卒業レベル)
-受験資格-
総合職:受験する年の4月1日の時点で21歳以上27歳未満の者。
一般職:受験する年の4月1日の時点で17歳以上21歳未満の者。
年齢制限以外に学歴などの制限はありません。
採用後は約3年ごとに「会議運営」、「調査」、「総務」の3つの部門を異動し、その後、適正に応じて勤務部門が決定されます。
【関連リンク】 参議院
参議院事務局職員の初任給の目安
◇総合職:213816円
◇一般職:175230円(短大卒)、165318円(高校卒)
これらの他にボーナスや各種手当てが支給されます。