なるには難易度 | 大学で薬学や畜産学などについての課程を修め、公務員試験である食品衛生監視員採用試験に合格することが求められる。 指定されたルートに進学しなければならず、簡単になることはできない。 |
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年齢制限 | 試験には21歳以上30歳未満の規定がある。 |
学歴 | 基本的には薬学や畜産学、水産学などの課程のある大学に進学する必要がある。 |
収入状況 | 国家公務員の平均年収は約660万円。 |
食品衛生監視員とは
食品衛生監視員は全国に設置されている検疫所に勤務し、輸入食品の監視や指導を行う技術系の国家公務員。
理化学的検査や微生物学的試験検査を行うことによって、安全性を確認し、国内に安心して流通させられる輸入食品かどうかを確認する職業です。
日本は食品の6割程度を輸入に頼っている食品輸入大国です。
食の安全を守る食品衛生監視員に対する職務責任は重い。
仕事内容について
食品衛生監視員の仕事は大きく分けて以下の3つの業務に分類されます。
いずれの業務にしても、輸入食品が日本で安全に流通できるよう水際の第一線で検査・監査を行い日本の食の安全を守ります。
輸入量の多い東京港の近くにある東京検疫所では1日に2000件以上もの膨大な届出書を審査しています。
そのため、仕事は常に忙しく、作業にはスピードと正確さが求められます。
モニタリング検査のためのサンプリングを行う際には、重い貨物を持ったり、運搬したりと力仕事になることも多く体力的な強さも求められます。
また、食品の審査・指導時に、「違反だ、違反でない」など輸入業者とトラブルになる事もあり、そんな時にも冷静かつ適切に対処できるコミュニケーション能力は何よりも重要な能力です。
◇【検疫衛生業務】
国内には存在しない感染症が日本に侵入することを防止するために、海外から来航する船舶の乗務員や観光客に対して、病原体の検査などを行う。
◇【試験検査業務】
食品に含まれる残留農薬や添加物の量や質に問題がないか、理化学検査、微生物検査などの方法を用いて、輸入食品のモニタリング検査などを行う。
◇【輸入食品監視業務】
食品などを輸入する際には、届け出が義務づけられているが、その届け出が国内の規制に適合しているかチェックを行い、問題がある場合には業者に対して指導を行う。
勤務状況について
【国家公務員採用の場合】
北海道から沖縄まで検疫所は全国各地にあります。
(13ヶ所の本所と14ヶ所の支所、その他に83ヶ所の出張所)
約2年~約3年ごとに異動があり、全国各地に検疫所(職場)が設置されているため、異動は全国規模で実施されます。
勤務時間は1日、7時間45分。
一般の公務員同様に原則として土曜日・日曜日、祝日が休日となります。
勤務地によっては、交替制(シフト)での勤務が行われているところもあります。
国家公務員試験である
食品衛生監視員採用試験を受験する。
or
各都道府県などが実施する
食品衛生監視員採用試験を受験する。
合格
食品衛生監視員
食品衛生監視員になるには
食品衛生監視員になるには、主に以下の2つのルートがあります。
1.国家公務員試験である食品衛生監視員採用試験を受験し、採用される。
2.各都道府県などが実施する食品衛生監視員採用試験を受験し、採用される。
どちらのルートを選択するにしても、医師などの国家資格所持や大学などで指定された課程を修めていることが条件になります。
※詳細は各募集要項にて確認が必要。
申込者 | 合格者 | 合格率 | 倍率 | |
平成23年度 | 397(230)人 | 23(10)人 | 5.7% | 17.2 |
収入について
食品衛生監視員は身分としては国家公務員になります。
そのため、給与はは国家公務員の規定に準じて支給されます。
国家公務員の平均年収は約660万円。
食品衛生監視員の平成23年の初任給は203904円でした。
-更新13-02-01 -チェック14-02-01