なるには難易度 | 現在では個人で本屋を経営することはかなり難しい。 専門性に特化するなど、工夫がないと生き残りは難しい。 |
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年齢制限 | 特にはない。 |
学歴 | 特に必要な学歴要件はない。 |
収入状況 | 不明。 |
書店経営者・本屋さんとは
書店経営者とは自身で書店・本屋を経営している人のこと。
全国にある本屋さんの数は約16000店(2008年)。
年々減少傾向にあります。
仕事内容について
仕事内容は主に販売業務と仕入れ業務になります。
販売業務はお店で本を販売するのみのため、どこの書店も作業自体にそれほど大差はありません。
何よりも重要なのは仕入れ業務。
どんな本を仕入れるかによって売り上げが大きく異なってきます。
人気の出そうな話題本をいち早く業者に注文を出すのはもちろんのこと、オフィス街ならビジネス雑誌や自己啓発本、学生が多い街ならコミックや一般雑誌、高級住宅地にある本屋なら料理本やセレブなファッション雑誌など状況に応じて仕入れをおこなう必要があります。
ほとんどの本屋には限られた陳列スペースしかありません。
その販売スペースの中でいかにお客の要望にあった本を陳列できるかが、仕入れ担当者、書店経営者の腕の見せ所となります。
もう一つの大事な仕事
書店の最大の敵は「万引き犯」。
古本屋やインターネットで転売しやすいコミックや書籍は万引きの対象になりやすく、万引き犯との戦いは本屋の宿命といえるかもしれません。
万引き対策として、専門の従業員を雇用している本屋もあります。
書店の万引き被害額は一店舗当たり年間約200万円、業界全体で年間150億円以上とのデータもあります。
勤務状況
本屋は毎日営業しているのが通常。
休日などは不定休になることが多い。
書店に就職
or
本屋を開業
書店経営者
書店経営者になるには
書店経営者(本屋)になるには2つのルートがあります。
※書店で働く。を含む。
1つは書店に就職するルート。
ジュンク堂や紀伊國屋書店、ツタヤなどの大型書店から、町の書店まで就職先はたくさんあります。
有名・大型書店の採用は大卒に限定されることが多く、就職を希望するなら大学に進学する必要があるでしょう。
もう1つは自分で書店を開業するルート。
本屋の開業には特別な資格や免許などは必要なく、開業自体は資金などの条件次第ですが、容易にできます。
【関連リンク】 日販 トーハン
個人経営の本屋は厳しい
最近は、ツタヤなどのフランチャイズ化された大型書店が増加し、経営体力の弱い個人経営の本屋さんは減少傾向にあります。
売り上げの期待できる新刊(新しく出版される本)などは、販売能力のある大型書店に大多数が回され小さな本屋さんにはあまり納入されません。
新刊がない・入荷が遅い→お客が来ても目当ての本がない→売り上げが上がらない→販売能力がなくなる→より一層新刊が納入されない→新刊がない本屋には更にお客が来ない・・。
上記のように日本の現状では、個人で本屋を経営することはかなり厳しくなっています。
ただ、そんな中でも、料理本に特化した本屋さんや外国からの輸入本に特化した本屋さんなど、大型書店ではカバーしきれない分野の専門書店は需要も多く繁盛しているそうです。
これから開業するならば、何か特色のある本屋を目指すことが必要なのかもしれません。
収入について
ジュンク堂などの書店に就職した場合はその会社の給料次第。
ジュンク堂書店(2009年度)
新卒初任給
大卒総合職 208500円
大卒専任職 194000円
◇文教堂 平均年収680万円 平均年齢47歳
◇丸善 平均年収577万円 平均年齢41歳
◇ゲオ 平均年収420万円 平均年齢35歳
◇ブックオフ 平均年収490万円 平均年齢29歳
◇まんだらけ 平均年収360万円 平均年齢29歳
書籍取り次ぎ大手2社
(日本の書籍のほとんどは日販とトーハンの2社によって流通されている)
◇日販 平均年収670万円 平均年齢42歳
◇トーハン 平均年収600万円 平均年齢43歳
独立した場合
独立し、自身で書店を経営した場合の収入は、売り上げ次第となります。
ただ、書籍は利益率が低く、大きな収入はなかなか期待しにくいようです。
-更新14-06-15 -チェック24-06-01