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なるには難易度 | 語学力などあれば歓迎される技能はあるが、特に必要な学歴や資格などの要件はない。 採用門戸は広い職業。 |
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年齢制限 | 明確な年齢制限はない。 |
学歴 | 人手不足業界のため、学歴はさほど問題にならない。 |
収入状況 | 平均年収は230万円程度。 |
添乗員・ツアーコンダクターとは
添乗員・ツアーコンダクターとは旅行会社のツアーに同行し、スムーズに観光ができるように宿泊所の手続きなど諸業務を担当する職業です。
仕事について
団体旅行に同行し、参加者が楽しく旅行ができるようにサポート業務を行います。
出発前には、旅行先の情報の予習やスケジュールの確認を行います。
また、
・交通手段が利用できなくなった時は代替手段はどうするか?
・現地で起りやすいトラブルは何か?
など考えられる可能性に対するシミュレーションも大事な仕事の一つです。
旅行がスタートすれば、宿泊先の手配から搭乗券の手配、座席表の作成などありとあらゆる業務を担当します。
トラブルは日常茶飯事
小さい規模で数人。大きいツアーになると数十人になる事もあります。
それだけの人が参加するわけですから、やむを得ないものから、「こちらにいわれても‥」といったものまで、大小様々なトラブルが発生します。
・財布を盗まれた。
・鞄を落とした。
・迷子になった。
・体調を崩した。
・隣の人のいびきがうるさい。
・面白くない。
どんな事態になろうとも冷静に対応できる判断力が求められる職業です。
どんなに完璧を尽くしたとしても、それなりの人数がいれば不満点は必ず出てきます。
時には言いがかりに近い文句を言われる事もあるそうで、やるせない気持ちになる事も少なくないといいます。
そういう意味では、少しのミスを気にしてしまうような人よりも、「心臓の強い」くよくよしない性格の人に向いている職業といえます。
アンケート
ツアーでは参加者にアンケートをとる事があります。
今後の参考に活用できるデータとして旅行会社が行うものですが、このアンケートの中に添乗員・ツアーコンダクターの評価も含まれています。
良かった点、悪かった点がダイレクトに書き込まれ、あまりに評判の悪い人は退職に追い込まれる事もあるそうです。
また、このアンケートは負の面ばかりでなく、
・この添乗員さんで良かった。
・素晴らしい仕事ぶりだった。ありがとう。
など感謝の気持ちが綴られる事もあり、添乗員のやりがいのひとつにもなっているそうです。
勤務状況
ツアーが増える休日・祝日ほど忙しく、当然ながら、勤務時間や休みは不定期になります。
何日間もの連続での勤務など、観光シーズンの繁忙期は休みなしで働くこともあります。
旅行者のサポートやトラブルは決められた時間に発生するわけではありません。
日程や状況にもよりますが、1日の勤務時間が12時間以上になることも珍しくないそうで、一度業務に入ると早朝から深夜までほとんど休みなしで働き続ける事になります。
旅行会社に採用
添乗員・ツアーコンダクター
派遣会社に登録
添乗員・ツアーコンダクター
添乗員・ツアーコンダクターになるには
添乗員・ツアーコンダクターになるには主に二つのルートがあります。
1.旅行会社に入社。そこから添乗員へ。
2.添乗員の派遣会社に入社し、添乗員へ。
2つのルートがありますが、ほとんどの添乗員は派遣会社に登録して、そこから派遣される形で業務を行っています。
なるためには、まずは派遣会社への登録が第一歩となります。
添乗員として働くには「旅程管理主任者」という添乗員の資格が必要です。
この資格は添乗員としての様々な業務を行うために必要なもので、この資格を取得してはじめて添乗員として活躍する事ができます。
取得には研修の修了と実務経験が必要ですが、取得自体は容易な部類に入る資格です。
進学先について
採用自体の門戸が広いため、学歴はそれほど加味される事はないようで特に有力な進学先はありません。
どのような進学先からでもなることは可能な職業です。
歓迎されるスキルとしては、外国人の参加者や団体を担当する事も多いため、英語や中国語など語学力を高めておくと良いようです。
収入状況
派遣添乗員の年収は約230万円です。
※2004年日本添乗サービスより
他の業種であれば、だいたいは男性の方が高い収入を得る事が一般的ですが、性別による年収差はほとんどありません。
男性:250.7万円
女性:224.4万円
-更新13-06-01 -チェック18-12-01