なるには難易度 | プロ野球選手を目指す若者は多く、プロへの扉は狭き門。 小さい頃からの努力と才能に恵まれた選手のみなることができる。 |
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年齢制限 | どんなに遅くとも20代中頃が限度。 ほとんどの選手は高校卒業後、大学卒業後、社会人野球数年後にドラフト会議にかかり、プロ入りしている。 |
学歴 | 必要とはされない。 |
収入状況 | プロ野球選手の平均年俸は3676万円(2013年)。 |
プロ野球選手とは
プロ野球とは基本的に日本野球機構が運営するセントラルリーグ、パシフィックリーグのことを言います。
プロ野球選手とはプロとして職業として野球をプレーし、報酬をもらっている野球選手のこと。
プロとしての平均在籍年数は7年程度と弱肉強食の厳しい世界。
仕事内容
プロ野球選手は、ほとんど毎日、野球をプレーしています。
基本的な試合のスケジュールは4月~10月位まで。
このスケジュールから試合の無い半年は休みになりそうですが、そうではありません。
4月前には開幕に備えての春キャンプ、10月以降は秋キャンプ、そしてその後は形式上は休みになりますが、体力の低下を防ぐため、自主的にトレーニングをする必要があります。
つまり、基本的に年中のトレーニングは欠かすことができず、引退するまでは毎日が野球中心の生活となります。
引退後の進路について
プロとして活躍してきたその卓越した経験や能力に期待して、引退選手の雇用を希望する企業は多いのですが、一般企業への就職や自営業などをするのは全体の4分の1程度。
企業からの需要はあっても、プロとしてそれなりの高給をもらっていた選手ですから、給料の安い一般企業にはなかなか行きたがらない人が多いそうです。
・花形のキャスター(高収入が期待できる。中には選手時代よりもらっている人も。)
・代理人(野球の知識を生かして)
・サラリーマン(プロ野球 選手を辞めたら ただの人)
・お店を経営する(結構多い)
ドラフト会議で指名される
プロ野球選手
プロ野球選手になるには
プロ野球選手には基本的に「ドラフト会議」で指名されなければなることはできません。
では、ドラフト会議でどうやったら指名されるのか?
とにかく自分の所属するチームで活躍し、各球団のスカウトたちに「あの選手が欲しい」と思わせ、指名してもらうしか方法はありません。
その所属するチームですが、社会人、大学、高校、中学、問わず基本的にはどこでも問題ありません。
(草野球などでは厳しい・・)。
活躍がスカウトの目につきやすい強豪高校や有名大学に所属した方が、可能性は高まるでしょう。
新たなルートも
以前はドラフトで指名されずに高校を卒業すると、その後にプロを目指すためには社会人野球や大学に進学する必要がありました。
しかし、最近はそんな若者達のために関西独立リーグ、NOMOベースボールクラブや四国アイランドリーグのような、プロを目指す人達のためのチームも創設され、よりプロを目指しやすい環境が整ってきているといえます。
ちなみに関西独立リーグ給与は0円(2010年)、四国アイランドリーグの給料は成績によって上下し、だいたい10万円前後とのこと。
ドラフトについて
ドラフト会議は、戦力の不均衡と年棒や契約金の高騰を防ぐために実施されている制度です。
選手側に選択権は与えられていないため、選手側が行きたい球団を指名することはできません。※拒否は可能。
職業選択の自由を侵害されるような制度ですが、プロ野球という特別な世界のため認められています。
ドラフト会議で指名される選手のほとんどは、高校卒業時以上で中学卒業時の指名はほとんどありません(2004年に阪神タイガースに指名された辻本選手が15歳で最年少)。
プロ野球選手になるのは甲子園のスター選手ばかりではない
プロ野球選手の中には清原選手や桑田選手、松坂選手のように高校生の時から甲子園を沸かせ、鳴り物入りでプロ野球選手になった花形選手もたくさんいますが、苦労の末にプロになった選手も少なくありません。
元阪神タイガースの金本選手は、世界記録を作るほどのスター選手でしたが、高校を卒業後、1年浪人して東北福祉大学に一般入試で進学しています。
つまり、その当時はプロはもちろん、大学に推薦入試で入れないほどの評価の低い選手だったのです。
メジャーリーグのワールドシリーズで胴上げ投手にもなった元巨人の上原投手も高校卒業後、浪人時代を経て大阪体育大学に進学。
その後、大学で投手としての才能が開花し、ドラフト一位で巨人に入団しました。
なんと、中学時代は陸上をしていて高校時代もまったくの無名選手でした。
彼らほどの選手がそんな不遇の時代を過ごしていたのです。
あきらめずに努力したことが今の成功につながっているのでしょう。
収入について
プロ野球全体の平均年棒は3676万円(2013年)でかなりの高給取り。
更に各球団のレギュラー選手のみに限ってみると平均年棒はその1.5倍~2倍程度になります。
2013年度の球団支配下選手の平均年棒
1位 巨人:5281万円
2位 中日ドラゴンズ:4630万円
3位 阪神タイガース:3823万円
4位 日本ハムファイターズ:3744万円
5位 ソフトバンク:3728万円
6位 オリックス:3632万円
7位 西武ライオンズ:3557万円
8位 ロッテ:3370万円
9位 ヤクルトスワローズ:3325万円
10位 横浜DeNA:3232万円
11位 楽天:3183万円
12位 広島カープ:2514万円
高額の収入が期待できるのは1軍登録選手のみで、2軍の選手では普通のサラリーマンとほとんど変わらず、プロになるだけで十分な収入は期待できるわけではありません。
レギュラークラスにならない限りは、大きな成功はないといえるでしょう。
球団にも資金力に差がある
12球団の中にもお金持ちの球団、そうではない球団があり、似たような成績・活躍でも球団ごとに年棒に差が出ることもあります。
そして、選手引退後の就職の数、質、収入も人気球団ほど高い傾向があり、プロになれるとしたなら人気球団に入団しておいた方が何か都合が良いようです。
海外のメジャーリーグでは
日本のプロ野球トップは年俸6億前後ですが、海外のメジャーリーガーは日本とは桁がひとつ違い、ダルビッシュ選手や黒田選手は10億円以上の年棒だといわれています。
メジャーリーガーの超一流ともなると20億以上の年棒をもらっている選手もいます。
日本とは桁違いの年俸が期待できる世界です。
-更新13-12-01 -チェック18-13-01