職業ガイド>スポーツ系職業>さ行の職業>サッカー日本代表の監督
なるには難易度 | S級ライセンスの取得と日本でトップクラスの監督経歴の2つが絶対条件。 なるために超えなければならないハードルは高い。 |
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年齢制限 | S級ライセンスの取得とそれなりの指導経験がないとなれないため30代や40代前半では考えにくい。 |
学歴 | 特に必要とはされない。 |
収入状況 | 岡田元監督の年俸は約1億円といわれている。 (2010年南アフリカワールドカップ日本代表監督) |
サッカー日本代表監督とは
サッカー日本代表監督とはサッカー日本代表の監督のこと。
基本的にワールドカップ(4年)をひとつの単位として日本サッカー協会から監督が選出されます。
仕事内容
サッカー日本代表監督の主な仕事は、サッカー選手(日本国籍)の中から日本代表にふさわしい選手を選出して日本代表チームを結成し、てワールドカップやアジアカップ・国際Aマッチなどの国際試合を闘うことです。
試合中は日本代表と相手の戦況を見極めながら、勝利するために適切な指示を行います。
試合のない日は
Jリーグなどのサッカークラブはほぼ毎日練習と試合を行っていますが、日本代表は主に国際Aマッチデーと呼ばれるFIFAが指定した日を中心にチームとして活動します。
そのため、試合数にすると年間で多くても20試合程度しか活動を行いません。
その間に日本代表監督は何をしているかというと、日々開催されている代表選手・候補選手のクラブでの試合を実際に現地で見たり、ビデオでチェックを行ったりしています。
※J1リーグだけでも1節で9試合あり、全てを確認するには最低でも13時間以上が必要。
各クラブで伸びている選手・活躍している選手、その反対に調子を落としている選手など各選手の状態を見極め、代表選手選出の参考にします。
また、全ての試合・選手を確認する事は難しいため、協会スタッフによる推薦も参考にすることがあるそうです。
また、対戦相手の弱点や攻略点を導き出すために、現地調査・分析などを行ったりもします。
監督の苦労
日本のみならず、その国の「代表チーム」は国民の期待を一身に背負って試合を闘っています。
国民の期待が大きい分、試合に勝利した時・良いゲームになった時にはこれ以上ない賞賛が贈られますが、惨敗した時・ふがいないゲームに終わった時にはこれ以上ない批判がマスコミやサポーターから浴びせられます。
敗戦が続いた時には「更迭論」が即座に紙面を飾ることも珍しくなく、フランスワールドカップを目指していた加茂周元日本代表監督は予選途中にも関わらず「更迭」されるという事態も実際に起こっています。
その後を引き継いだ岡田監督も長く代表の中心選手だった三浦知良選手をワールドカップ直前に代表から外したことによって批判を受け、実家に脅迫状が送られてきたり、脅迫電話が頻繁にかかってきたそうです。
日本代表の監督というのは一般の人からは思いもつかないようなプレッシャーと闘わなければならない大変な職業だといえるでしょう。
監督としての実績を残す
(S級ライセンス所持者)
日本代表の監督に選ばれる
サッカー日本代表の監督になるには
日本サッカー協会から、日本代表監督に選出されればなることができます。
当然ながら、一般の人がなる事は不可能で、監督としての十分な実績を持つ人のみその可能性があります。
【歴代の代表監督(1992年より)】
ハンス・オフト(1992~1993)
ファルカン(1994)
加茂周(1994~1997)
岡田武史(1997~1998)
フィリップ・トルシエ(1998~2002)
ジーコ(2002~2006)
イビチャ・オシム(2006~2007)
岡田武史(2007~2010)
アルベルト・ザッケローニ(2010~)
S級ライセンスについて
S級ライセンスとはJリーグや日本代表の監督として指揮を執るために必要なライセンスのこと。
このライセンスがないと日本代表の監督として活動することはできません。
S級ライセンスを取得しているのがほとんど元プロサッカー選手。
年間20人の定員制であったり、指導経験が必要であったりと取得までのハードルは高い。
◇JFA指導者ライセンス
◇S級ライセンス取得者一覧
日本人ではほとんど不可能?
ここ20年、日本サッカー協会は「世界での経験」を持つ外国人監督を中心に代表監督の選出を行なってきました。
今後もこの傾向は続くと見られ、よほどの経験・経歴がない限り、日本人が日本代表監督になる可能性は低いといわれています。
収入状況について
南アフリカワールドカップ時の岡田武史監督の年俸は約1億円だったといわれています。
ジーコ(ドイツワールドカップ):180万ドル(約1億8000万円)
ザッケローニ(ブラジルワールドカップ):180万ユーロ(約2億2000万円)
アギーレ(ロシアワールドカップ):180万ユーロ(約2億5000万円)
外国人監督を招聘する場合は監督の指定するスタッフもグループとして雇用するため、日本人監督とは段違いに人件費がかかるそうです。
※為替の状況によって変動する。
-更新13-02-01 -チェック18-11-01