なるには難易度 | 起業家として、会社を設立することは容易。 しかし、そこから事業を成功させることが難しい。 |
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年齢制限 | 無し。 |
学歴 | 学歴は必要ない。 しかし、東京大学など有名大学卒の「ウリ」があった方が資金集めや経営において信用が得やすく何かと都合が良くなる事が多い。 |
収入状況 | 起業した会社の状況次第。 事業を成功させ株式上場した場合、一夜にして数百億の資産を得ることもある。 |
ベンチャー起業家とは
ベンチャー企業とは冒険的な事業を行う中小企業の事を言い、新しい試み、今までになかった事業を行う企業に対しての総称になっています。
しかし、「ベンチャー企業」の明確な基準はなく、その定義はあいまいです。
単純に新しくできた企業に対して使用する場合もあります。
仕事内容について
自社が持つ技術や能力をもとに商品やシステムの開発・販売を行います。
行っている仕事内容自体は一般企業と相違はありませんが、新しい未開発の分野を取り扱うことが多くなります。
会社設立時は人員も少なく、知識も少ないことがほとんど。
その為、特に起業直後は会社の経営だけでなく、営業から経理まで全ての業務をこなす必要があります。
マイナス面も
残念なことに、ベンチャー企業は倒産のリスクが高いと言われています。
◇新しい事業に挑戦するケースが多く、先例が少ないため経営判断をあやまりやすい。
◇資金繰りに苦労しやすい(新しい事業のため賛同が得えられにくい)。
当初は画期的なビジネスと思われていたものが、数年後には価値が薄れていた・・というケースも少なくありません。
未踏の新領域にチャレンジするわけですから、失敗に終わる可能性が高いのも仕方のないことなのかも知れません。
ベンチャー起業家の苦労面
どの経営者も苦労するのが資金面。
いかに安定した資金繰りができるのかが、経営者の大事な能力。
会社が成功するか否かは結局は「いくら資金を集めることができるか」にかかっているといいます。
人脈が何よりも大事
大事なのは何といっても人脈。
例を挙げると、
取引を希望している会社に営業の話を持ち込む時、仮に、そこの社長や役員クラスと知り合いならば、直接社長に話をしたり、担当者に会える可能性が高まります。
しかし、何のツテも無かった場合は、電話や飛び込みでアポイントメントをとり、そこから担当者に会わせてもらい、更に担当者から会社の上層部へとなると、かなりの時間がかかっていまいます。
社長からの話と担当者からの話では、信頼度も違ってくることでしょう。
どんなに良いビジネスだとしても、話を聞いてもらえなければ何にもなりません。
テレビなどで、企業の社長がパーティーに参加している映像が放送されていますが、あれは単にパーティーを楽しんでいるわけではなく、様々な業界の上層部と交流を深める大事な仕事の一つなのです。
経営者にとって人脈は何よりも重要なのです。
今までにない、少ない発想をもとに企業を興す
ベンチャー起業家
ベンチャー起業家になるには
新しい発想をもとに起業すればとにかくベンチャー起業家です。
業種は有名なIT関連から、医療系、農業、漁業、製造業まで、ありとあらゆる分野が対象となります。
「起業」つまり会社をつくること自体はとても簡単です。
以前は、資本金にある一定のまとまった資金が必要でしたが、現在では法律の改正により、資本金1円で会社を創立することができるようになりました。
とにかくお金が必要
会社の創立に大きなお金は必要ありませんが、会社の運営資金は大きく必要になります。
人を1人雇用するにも、年間数百万円は必要で、どの経営者も、最初の資金繰りには苦労するものだとか。
その資金の調達方法は大きく分けて2つあります。
○自分で用意する。
○ベンチャーキャピタルや銀行などの金融機関に融資をしてもらう。
個人で調達する分には、お金を貯めれば良いだけですが、ベンチャーキャピタルや銀行は、そのビジネスがどれだけ「利益」につながるかを厳しく調べてきます。
その事業が失敗してしまえば、投資した側の丸損になるわけですから当然と言えます。
その為、資金を出資してもらうには、自社のビジネスモデルの魅力を理解してもらうべく、適切にアピールを行う必要があります。
自社の事業計画書を持って何社も何社も回り、やっと資金を出して貰えたなら幸運なケースで、よほどビジネスモデルが優れていないと、担当者に会ってもらえないことも珍しくありません。
※ベンチャーキャピタルとは未上場企業に投資(株式を買い取り投資するパターンが一般的)し、その投資先企業が上場した際に得られる株式の差益で収益を上げる投資会社や団体のこと。
進学先について
ベンチャー起業家になりやすい進学先などは特にありませんが、有名大学出身であったり起業分野での実績など何らかの「ウリ」があれば、より信用度が増し事業が行いやすくなるでしょう。
収入について
できたばかりの企業では売り上げが十分なケースは少なく、当然、会社から貰える給料も上場企業の社長のように億単位の収入は望めません。
ベンチャー起業家の収入は会社の規模や業績次第ですが、資金の少ない起業直後は無給や低い給料で頑張る経営者も少なくありません。
上場すれば億万長者の可能性も
しかし、会社を成長させ、株式市場に上場してしまえば、話は異なります。
上場することによって、社長の所有している株の価値が跳ね上がり、一夜にして数十億、数百億の大金持ちになることもあります。
上場をきっかけに大富豪になることから「上場成金」と呼ばれています。
有名なケースでは元ライブドアの堀江さんやミクシィの笠原さん、楽天の三木谷さんも上場成金にあてはまります。
一例を挙げると、売り上げが20億程度しかないミクシィが東証マザーズに上場した時、なんと株式時価総額が約2000億円にまで膨れあがりました。
当然、多くの株を所有している社長の笠原さんも大富豪となり、32歳でフォーブスの日本の富豪40人に選ばれるまでになりました(総資産7億4000ドル)。
もちろん、この株価は上場したてであることと、ITベンチャーであるミクシィのビジネスモデルの成長力に期待してのものですが、普通に生活している限りは手にできない夢のある数字と言えます。
ベンチャー企業でも上場を目指さずに、地道にコツコツと頑張っている企業もあります。
その場合の収入は一般企業と同様に、業績や経営状況に応じて支給されます。
-更新13-02-01 -チェック18-05-01